天馬くん達 ページ4
「一ノ瀬はどうしてこんな早くに来たんだ？」
…
「次の公演のセリフを覚えたくて。」
「む、そうか!実は俺もショーをやっていてな!」
「！ どこでやっているの？」
「一ノ瀬とは比べ物にはならんが、フェニックスワンダーランドでやっていてな!」
「あ、それ知ってるよ天馬くん。確かナイトショー、ネットで盛り上がっていたよね。少し見てみたけど、凄かったよ!」
初耳だった…天馬くんがショーをやっているなんて…
他愛のない話をしていたら、クラスメイトがどんどん集まっていった
……なんだか、天馬くんの裏側をしれたみたい。
お昼休み
「ねぇ！Aちゃん!一緒に購買行かない？」
「あ！〇〇ちゃん!私お弁当持ってきていて…ごめん！」
「あっ!そっか〜!やっぱり'天才キャスト'は違うね〜!じゃあ、また！」
天才キャスト……くだらな…
どうもクラスはうるさい。どこか一人で入れるところ…
「屋上…」
私は屋上に向かった。
ガチャ。
「！？」
「お？一ノ瀬か」
「…天馬くん！」
どうやら天馬くん以外にも人がいるようだ。
身長の高い紫髪の人と、一年の制服を着ている緑色にグレーを少し足したような髪の人、そしてピンクのカーディガンを羽織った宮女の制服の子……
ん？宮女？
「あれ？天馬くん。なんか宮女の制服の子がいるけど…」
「あー！この子知っているよ！確か、天才キャストって呼ばれているAちゃんだ！あたし鳳えむだよ！よろしくね！」
ピンク髪の子は喋った
「おい!えむ！一ノ瀬の話を遮るな!」
ピンク髪の子、えむって言うんだ…
「ごめんな、一ノ瀬…お願いだがえむのことは先生に言わないで貰えないか…？今、ショーの打ち合わせをしているんだ。」
「ショーの打ち合わせを？…うん。わかったけど、あんまり宮女の子を連れてこないようにしようね」
「あぁ!約束するぞ！」
「おやおや、そこで話が進んでしまっているねぇ…」
「…」
「貴方達の名前をお伺いしてもいいですか？」
すると一年生の子は紫髪の人の後ろに隠れた。
「フフ、僕は神代類と申します。後ろに居るのは草薙寧々。人見知りだからあまり初対面の人には話さないんだ。」
「…そうなんですか。私の名前は一ノ瀬Aです。鳳さん、草薙さん、神代さん、よろしくね！」
「ﾋｪ………」
鳳さんは言った
スクロールお疲れ様です!
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