学校 ページ3
「A。ご飯よ。」
お母さんの声が響く。
私はこの声が嫌いだ
「お母さん!おはよう!」
今日も偽りの笑顔を貼り付ける。
「カイを起こしてきてくれないかしら?」
(カイは弟です!by作者)
「うん!わかったよ!お母さん!」
…早くカイを起こさないと。
一人でいる時間が無くなる…
コンコン
「カイ〜?ご飯だよ〜?」
「むぅ…今いくよ…」
「「「いただきます」」」
「ん〜!お母さん!とってもこの料理美味しいね!」
「あら?Aにそう言って貰えて嬉しいわ」
…味なんて感じないのに…
「お母さん!これ美味しいね!僕のお気に入り!」
「!!!あら〜!そうね〜!だってこれは'カイのために'作ったんだもの!」
…ほら…わたしなんて眼中に無いんだ。
「お母さん!ごちそうさま。」
「…」
無視…か…
「いってきます!」
あ、風紀委員の子がいる。服装から、一年生ということが分かる。
確かこの子の名前は…
「おはよう、白石さん!朝早くから大変だね!」
「え!?A先輩!おおお、おはようございます!」
…そんなに緊張しなくてもいいのに…
偽りの自分(輝いている自分)を見ているとそうなっちゃうよね…
「はぁ…」
やっと一人になれる…
「む?一ノ瀬。ため息をついてどうしたんだ?」
え…なんで天馬くんが…
「あ、天馬くん。朝から早いね!」
「あぁ!スターになるためには早く学校に行くことも大切だからな!ハーッハッハッハッ!!!!!」
うるさ…
「ふふ、元気だね!天馬くん!」
この頃の私はこの人のせいで人生が変わることを知らなかった。
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