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続き ページ2
「……あ、アンタのせいでしょ…!?」
我に返った絵名は、そう言って彰人から顔を背けた。
「お前が勝手に券取ろうとするからだろ…」
そう言って彰人は、側に置いてあった絵名の袋を持つと、二階へ向かって階段を上がっていった。
絵名は立ち上がると、床に落ちているパンケーキ一枚無料券を拾い上げる。
「何で私、彰人なんかにドキドキしてんだろ……」
そして絵名も、彰人が行ってから少し経った後に階段を上っていった。
彰人は絵名の部屋のドアを開けると、持っている袋を部屋の床に置いた。
すると、手を自分の頬に当てる。
「何でオレ、絵名なんかに顔赤くなってんだよ……」
そして、彰人は絵名の部屋を後にした。
彰人が部屋を出ると、ちょうど階段を上がってきた絵名とすれちがう。
さっきのこともありお互い気まずくなっていたが、絵名が彰人に声をかけた。
「………これ、返すから…食べにいって来たら?」
そう言って絵名は、彰人には目を合わさずに券を差し出した。
「………いいのか…?」
「……うん。」
彰人はそれを受け取ると、そのまま下の階に下りていった。
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作成日時:2021年9月13日 1時