プロローグ ２

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お店に到着して、タクシーを降りようしたら
当たり前のようにお金出すのを止められて
先に降ろされた。


A「私から誘ったから、いいのに」

深「聞こえないね
腹減ったから早く行こ〜」


個室に案内されて、
久しぶりに辰哉くんと2人で
面と向かって座った気がする。



深「俺の横顔そんなにかっこいい？」

A「はい？」

深「タクシーの中でずっと見てたろ」

A「頭でかいなあって」


バレてたのが恥ずかしくて
咄嗟に嘘をついて、辰哉くんの頭を
触ろうとしたら掴まれた。


A「ちょっと…！」

深「俺の事まだ好き？」

A「なんで」

深「好き？」


手首を掴まれたまま聞かれるから
その握られたところが熱くなる。


そんなこと聞かないでも分かってるでしょ。



A「好きって言ったら何か変わるの？」


何も言わずに手掴んでた手を離した。



A「困る顔するかなら聞かないでよ(笑)」

深「俺も好きだって言ったら？」


A「言ってよ」

深「…」

A「ごめん、辰哉くんを困らせたいわけじゃ」

深「好き、俺もまだ好きなんだよ」

A「…え？」

深「なんでビックリすんの(笑)
あれから、そんな経ってないじゃん
すぐに忘れてたら最低な奴だよ」


A「辰哉くんはずるいから
私の中ではもう最低なやつ…」

深「おい、お前ほんと(笑)」


デビュー発表した日にこんな話して
どうするの私たち。

前向こうねって約束したのに
まだどっちも進めてないんじゃん。

嬉しいような、悲しいような。


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