筋とは… ページ34
祐樹「その手の噂を流したとこで、誰がお前の味方になってくれんねん」
玲愛「そ、そんなの、一杯味方になってくれるわよ！」
なずな「いや、それはない！」
玲愛「なずな先輩！何でそんな酷い事言うんですか！？」
なずな「いや、これは酷い事じゃなくて
事実だと思うんら」
祐樹「ホント、滅茶苦茶信憑性しか無いと思うけど？
どーせ、既にその片鱗見てきてるやろ？」
玲愛「そ、そんな片鱗とかゆーのは、なかったわよ！！」
祐樹「あ、ゴメンな、片鱗っていう言葉が難しかったな〜」
なずな「それより祐樹、今日は取材で忙しいんじゃなかったのか？」
祐樹「あぁ、それはさっき終わりました
絶賛えぇ感じで売り出せてる感じですよ〜」
なずな「あれは、インパクトが強かったからなぁ〜
しばらくは、その話題で行ける感じだな」
仕事の話となり、当たり前のように玲愛が置いてけぼりとなる
２人も意図してやっているのだろう
そして、それに気付かない玲愛ではない
玲愛(そんなバレバレな事、本当にバレないと思ってるのぉ！！？)
もっと他の事に気付いても良いと思うのだが
そういう所は敏感らしく、すぐに行動に出る
玲愛「えぇ〜、私、プロデューサーですけどぉ〜
そぉ〜ゆぅ話ぃ〜聞いてませんよぉ〜
ホントに仕事してるんですかぁ〜？」
サボってるんじゃないか…という疑いの眼差しで祐樹を見る玲愛
その玲愛を呆れた眼差しで見る２人
祐樹「僕かてプロデューサーやからなぁ〜
自分の仕事くらい、自分で何とか出来るからご心配無く〜」
なずな「そうだぞ
むしろ、お前を通した方が、色々面倒事増えて困るだろ」
２人はバッサリ玲愛を切り捨てた
しかし、そんな事でダメージを受ける玲愛ではない
玲愛「でもぉ〜、私にも知らせるのが筋じゃな〜い？」
祐樹「それは仕事が出来るやつの言う事や
それに、そもそもプロデューサーとしての筋を通さん奴に
仕事の話しても危ないだけやからな」
なずな「この間みたいに、舞台に上がるなんてされたら困るだろ」
玲愛「それはぁ〜…全国の皆さんに可愛い私を見せてあげようと思っただけですよぉ〜」
玲愛の言い分に２人はため息をついて首を振る
可愛い自分を見てもらいたいなら、それこそ科が違うという話である
自分がプロデュースする気が無いという事も暗に言っているのだが
そこに気付けないのが、玲愛だった
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作者名：木原祐樹 | 作成日時：2016年8月16日 22時
