Feeling of love 【短編集】 (ページ3)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:2,893 hit

· ページ3

·

内村『…ごめん』

春菜颯太〜って…Aちゃん

「あの、ごめんなさい…私彼女とか勘違いしてたみたいで」

内村『ちがっ…』

「春菜ちゃん…邪魔しててごめんね？」

内村『A…』

「お幸せに…笑」

家に帰って、すぐに颯太との写真も連絡先も全て消した

後から聞いた話では、

私の周りにいた友達数名と、颯太と颯太の友達数名がでやったことで

私だけが何も知らなかった

颯太は最初は私をほんとに彼女と思っていたらしいですが、段々春菜ちゃんに傾いていってたらしいです

あれから月日がたち、高校生活も残り少ない高３の秋

「あーあ、降られちゃったよ雨」

部活中に降り出した雨、雨が止むまで教室に避難して待機してると

？『Aちゃん？』

「あれ？元木くん？」

元木『大丈夫？濡れちゃってんじゃん』

「へーきへーき！」

内村おーい、湧ちゃん〜先帰るよ？

元木『あー後で行くわ』

友達颯太足長ぇけど湧チビだからそーそー追い付かねぇだろww

「追いつけないとかチビだとか…いつまで言ってんのよ笑」

元木『Aちゃんアイツといた時もノリだとしても絶対言わなかったよな俺の事』

「目が笑ってないって気が付いてさ」

元木『アイツと別れたって聞いた時、勿体ねぇって思った』

「え？」

元木『俺がアイツらと一緒に遊んでたら、多分颯太の胸ぐら掴んで説教してたのに』

「元木くんは優しいね…」

元木『嬉しかったんだよ、ノリに乗らないで心配してくれたのAちゃんだけだからさ？ホントに勿体ないよあいつ』

その瞬間、元木くんの言葉を聞いた瞬間

じわっと込み上げてくる物を制御出来なかった

元木『Aちゃん…？ご、ごめん嫌なこと言った？』

「ちが…当時の私が少しだけ報われたなって、そう言ってくれる人が1人でもいるって事が嬉しくて…」

どんどん溢れる涙

そして近付いてくる足音…

元木『ごめん、我慢して』

友達おーい、湧…って何してんの笑

友達なに、彼女？

元木『うっせーな！邪魔すんなよ』

友達へーい

ギュッと抱き締められて泣き顔を咄嗟に隠してくれた元木くん

元木『ごめんな？こんな事急に』

「ありがとう…隠してくれて」

元木『気にすんな』

そして、ぽんぽんっと優しく頭を撫でてくれた彼

優しさにまた涙が溢れちゃいました