崩壊09. パシリ扱い ページ9
『知念くんは…何で私にここまでして……』
ずっと気になっていたことを聞いてみる。
「んー。僕の周りを囲んでるうるさい女たちを突き放すため。」
そう言った知念くんは……最低なやつ。
囲まれながらそんなことを思っていたのか。
私だってみんなから囲まれてモテモテな人生を送りたかったよ。
『ちょ…！勝手に利用しないでよ！』
そう反発すると、近づいてくる知念くんの顔。
「最近、囲んでくる女の数も増えてきてるから限界だったんだよね。
だからあんたと付き合ってるってことにしとけば少しは減ると思っただけ。
それに…あんたが他の女からいじめられるのも見てみたいし？」
そう言った知念くんを睨む。
何が「いじめられるところ見たい」だよ。最低かよ。
知念くんに対する怒りがふつふつと沸いてきて。
知念くんをビンタしようとする…が、
それは知念くんの手によって止められた。
「ねぇ…僕にそんなことしていいとでも思ってるの？」
そう言ってこちらを見る…知念くん。
私はなんてやつに捕まってしまったのでしょうか。
「明日、南下に何されるのか楽しみだよ」って言いながら、
私の前を歩く知念くんを殴りたくなった。
……
「ジュース買ってきて。」
突然、そんなことを言った知念くん。
『はぁ？』
どうせ奢りだし、これ完全にパシリじゃん。
「…ふーん。
なら僕のこと囲んでる女たちにあんたのこといじめてもらおうかな。」
その言葉に私は何も言い返せない。
…さすがにそれはやばい。
平凡に生きてきたのに、いじめられっ子なんて…。
『分かった！買ってくる！！！』
私は急いで自動販売機へと向かった。
……
自動販売機に到着したや否や、
急いで小銭を入れる。
…そういえば知念くんって何飲むんだろ。
違うの持って行ったら怒られそうだし。
うーん…と一人で悩んでいると。
「あれ？A？」
そこにはユニフォームを着た大貴が立っていて。
きっと飲み物を買いにきたんだろう。
…用事で部活休むって言ったくせにここにいるなんておかしいよね。
なんて言い訳すればいいのでしょうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 422人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷりちぃ(プロフ) - あいたんさん» 初めまして、コメントありがとうございます(*^-^*)そう言ってくれるととても嬉しいです！ありがとうございます！ぜひビターの方も目を通してみてくださいね！ (2018年7月26日 15時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
あいたん(プロフ) - とても面白かったです!ビターも読んでみます。 (2018年7月25日 20時) (レス) id: 3fe7b8df74 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - 武井リオさん» 初めまして。コメントありがとうございます(*´▽｀*)そう言ってくださって嬉しいです！知念くんファンなんですね！また次回作は知念くんで検討させていただきます！心温かいコメントありがとうございました！ (2018年4月13日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
武井リオ - とっても面白かったです！私は知念くんファンなので、また知念くんメインのお話希望です・・・ (2018年4月12日 18時) (レス) id: 20305051ed (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - ふみさん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')そう言っていただけて感謝感激です！また機会があれば書きたいと思いますので、そのときまで待っていただけると嬉しいです！ (2018年1月31日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぷりちぃ | 作成日時：2017年12月20日 15時
