料理33. 陽菜さん ページ33
3日後____
家のドアを開けると、
いつものインターホンの壁に寄り添ってる伊野尾慧の姿が。
「A!ほんとに遅い!」←
今日はいつにも増してお怒りのご様子。
『ご、ごめん…テレビ見てたら時間が過ぎてて……』
何とか遅れた理由を述べる私。
そうなんです。
今日は陽菜さんがアメリカに戻る日。
私と伊野尾慧は飛行機の空港までお見送りすることになったが、
私のせいで時間がギリギリの状態に。
「もう!早く行くよ!」
そう聞こえたかと思えば、伊野尾慧に右腕をグイッと引っ張られた。
どんどん走っていく伊野尾慧。
私も急いで伊野尾慧のあとを走った。
……
空港____
家から約30分掛けて、何とかギリギリ空港に到着。
『はぁ…間に合った……』
「ぅ、…はぁ。…死ぬかと思った。」←
ずっと走り続けていたせいか、私たちはクタクタ。←
疲れている暇もなく、
空港の当たりを目回していると後ろから聞き覚えのある声が。
「A!慧!やっと来たの〜?遅い!」
その声に振り向くと、嬉しそうに手を振っている陽菜さんの姿が。
陽菜さんは私のこといつの間にか名前呼びになってて。
『す、すみません…遅れました。』
しばらくすると、私に近づいてきた陽菜さん。
「ネックレス、つけてるんだ?」
『そ、そうなんです!
陽菜さん付き添ってくれたみたいでありがとうございます!』
「実はね…慧、アクセサリーどれにするかずーっと悩んでてさ(笑)
Aに何が似合うかずーっと悩んでたよ」
初めての事実に動揺してしまう私。
どうしよう。すごく嬉しい。
そうして、飛行機の出発の合図が鳴り響いて。
「じゃあ私そろそろ行くね。元気でね!」
そう言って手を振って背を向けて歩き出す陽菜さん。
陽菜さんにはすごくお世話になった。
私に前を向けるようにしてくれた。
伊野尾慧との距離をより深く縮めてくれた。
もう感謝してもしきれないぐらい。
『陽菜さぁあああん!』
気付いたら私は……
『ありがとうございました!!』
そう叫んでいたんだ。
そんな私の言葉に立ち止まって振り返った陽菜さん。
そして私に近づいてきて、私の耳元でこう囁いた。
" 私といるときの慧、ずーっとAの話してたよ。
絶対幸せにならないと許さないんだから。 "
それから陽菜さんはまた背を向けて歩き出した。
ありがとう、陽菜さん。
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ぷりちぃ(プロフ) - りんちぃさん» 初めまして!今頃返信してしまってすみません;;ありがとうございます('ω')番外編はクスッと笑えるようなコメディ作品にさせていただいたので、楽しんで頂けて何よりです!これからもよろしくお願いします(^^) (2017年12月3日 12時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りんちぃ - 番外編すごく面白買ったです (2017年7月27日 22時) (レス) id: d231d12efa (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - やさきみさん» こんばんは!コメントありがとうございます(*´▽`*)最後は何だか荒々しく終わってしまいましたが、何とか無事完結できて良かったです。ありがとうございます!新作も頑張れますね!これからもよろしくお願いします( *´艸`) (2017年2月18日 21時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編でもキュンキュンさせていただきました!番外編もすごく面白かったです(*^^*)新作も楽しみにしています♪お疲れさまでした。 (2017年2月18日 12時) (レス) id: 2b88adeffc (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - 待人さん» こちらにもコメントありがとうございます(≧◇≦)山田くん…は出す予定はないので、出されるか分かりませんがもう少しで知念くんは出す予定です♪そちらの方はお楽しみにして待っていただけると嬉しいです。ありがとうございます!頑張りますね! (2017年1月30日 18時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷりちぃ | 作成日時:2017年1月6日 12時