料理32. プレゼント? ページ32
しばらく私と伊野尾慧の間に沈黙が流れる。
何この時間…←
とりあえず、陽菜さんとの件は解決したってことでいいのかな?
『慧……』
「ん?」
前から分かっていることだけど、
再確認しておきたくて一応伊野尾慧に問いかけてみる。
『陽菜さんの…ことはどう思ってるの?』
「陽菜?普通に幼馴染だし頼りにしてるけど」
『でも、腕組んでたし!』
「いやー、あれはいつものことだから」←
そんな伊野尾慧の言葉を聞いてホッとする私。
『ごめん、私…最低だ』
「え…なに」
『陽菜さんすごくいい人なのに、
勝手に慧と親しくしてるの見て1人でモヤモヤしてた』
そう言うと、突然伊野尾慧のほんのり甘い香りに包まれた。
久しぶりに感じる伊野尾慧の体温。
好きな人に触れられるのはこんなにも嬉しいことだったんだね。
「ねぇ、嫉妬してくれてたの?」
『いや…嫉妬させる方が悪いんだよ?』←
「…で、嫉妬してたの?」
『嫉妬はしてない。モヤモヤしてただけ…』←
そう言うと、ギュウッと強く抱きしられる。
「ふふっ、認めないAも可愛いなぁ」
『…馬鹿。』←
「じゃあ!それで最近A、俺に冷たかったんだ?」
『そ…、ごめんね?』
そう言うと、私の頭をクシャッと撫でる伊野尾慧。
「そんなことなら早く言いなよ〜!
もー!可愛いなぁ!」←
そう言われて軽く頭をコツンとされる。
久しぶりに伊野尾慧が近くにいて、
思わず顔が赤くなっていくのが自分でも分かった。
「何?照れてるの?」
『て、照れてないし!』←
「ね、A。目瞑って?」
そう言われてそっと目を閉じた。
え、待って。これ。
目開けたら伊野尾慧いなくなってるとかそういうのじゃないよね!?←
そんな不安を抱えながら、
目を閉じていると何やら首元に冷たい感触が。
「いいよ。開けて」
そう言われて目を開けると、
首元にキラキラと輝くシルバーのネックレスが。
『わぁ!え!何これ!』
「ほんとは今日陽菜にAのプレゼント買うのついてきてもらってさ。
俺、何買っていいのか分からないから。」
そういうことだったんだ。と思うと思わず笑みが零れた。
『ありがとう。一生大切にする!』
「俺もAを一生大切にする!
…から、これからも彼氏でいてくれますか?」
『ふふっ、もちろん!』
やっと打ち解けることができた2人でありました。
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ぷりちぃ(プロフ) - りんちぃさん» 初めまして!今頃返信してしまってすみません;;ありがとうございます('ω')番外編はクスッと笑えるようなコメディ作品にさせていただいたので、楽しんで頂けて何よりです!これからもよろしくお願いします(^^) (2017年12月3日 12時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りんちぃ - 番外編すごく面白買ったです (2017年7月27日 22時) (レス) id: d231d12efa (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - やさきみさん» こんばんは!コメントありがとうございます(*´▽`*)最後は何だか荒々しく終わってしまいましたが、何とか無事完結できて良かったです。ありがとうございます!新作も頑張れますね!これからもよろしくお願いします( *´艸`) (2017年2月18日 21時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編でもキュンキュンさせていただきました!番外編もすごく面白かったです(*^^*)新作も楽しみにしています♪お疲れさまでした。 (2017年2月18日 12時) (レス) id: 2b88adeffc (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - 待人さん» こちらにもコメントありがとうございます(≧◇≦)山田くん…は出す予定はないので、出されるか分かりませんがもう少しで知念くんは出す予定です♪そちらの方はお楽しみにして待っていただけると嬉しいです。ありがとうございます!頑張りますね! (2017年1月30日 18時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷりちぃ | 作成日時:2017年1月6日 12時