料理28. きっと、大丈夫。 ページ28
あの後は伊野尾慧を自分の部屋に招いて。
「ふふっ！Aの部屋やっぱり落ち着くなぁ」
そう言って部屋の床のカーペットで胡坐を掻いて座っている伊野尾慧。
『料理教室の名札…送ってくれたみたいでありがと』
楽しそうにしている伊野尾慧を見ると、
名札を届けてくれたのを思い出して私は咄嗟にお礼を言った。
「あ、あぁ！あれさ、陽菜が見つけてくれてさ。
まさかAの名札が入ってるなんてな(笑)」
そう言って嬉しそうに笑う伊野尾慧。
…え。陽菜って陽菜さんのこと…？
そうだよね。そんな名前の人陽菜さんしか聞いたことないもん。
何で私の名札を陽菜さんが見つけんの。
意味…分かんない。
『私…ジュース持ってくるね』
そう言って部屋のドアを開けて急いで部屋を出た。
もう嫌だ。
伊野尾慧と2人でいるときは忘れようって思ってたことなのに。
本当は陽菜さんにお礼を言うところなのに素直に言えない。
何とか気持ちを抑えて私はコップにジュースを注いだ。
……
お盆にジュースが入ったコップを2つ乗せて、
自分の部屋のドアをそっと開けた。
『慧、ジュース持ってきたよ〜…』
そう言って伊野尾慧に話しかけるが返答なし。
それもそのはず、だって気持ち良さそうに眠っているんだもん。
私の部屋のカーペットの上で猫みたいに丸くなって、
スヤスヤと気持ち良さそうに眠っている伊野尾慧。
…天使かっ！←
『もー、風邪引くよ？』
自分の机の上にそっとジュースを乗せたお盆を置き、
カゴの中に入っている毛布を手に取った。
その毛布を広げて伊野尾慧にそっと掛けてあげる。
「ん、…ふふっ」
毛布を掛けたと同時に聞こえてくる、
伊野尾慧の気持ち良さそうな寝言。
私はそっと伊野尾慧の横に座り、
フワフワしてる伊野尾慧の髪の毛をクシャッと撫でた。
頭を撫でる度に嬉しそうに笑う伊野尾慧が嬉しくて。
一人占めしたい。と思ってしまう。
そう簡単に陽菜さんに取られたくない。
でもこのままだとその内取られてしまってもおかしくない。
「ん…A……好きだぁ…」
そう寝言を言って寝返りを打った伊野尾慧。
きっと、大丈夫。
不安になることなんて何もない。
『私も…好きだよ』
私はそっと伊野尾慧のおでこにキスを落とした。
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ぷりちぃ(プロフ) - りんちぃさん» 初めまして！今頃返信してしまってすみません；；ありがとうございます('ω')番外編はクスッと笑えるようなコメディ作品にさせていただいたので、楽しんで頂けて何よりです！これからもよろしくお願いします(^^) (2017年12月3日 12時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りんちぃ - 番外編すごく面白買ったです (2017年7月27日 22時) (レス) id: d231d12efa (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - やさきみさん» こんばんは！コメントありがとうございます(*´▽｀*)最後は何だか荒々しく終わってしまいましたが、何とか無事完結できて良かったです。ありがとうございます！新作も頑張れますね！これからもよろしくお願いします( *´艸｀) (2017年2月18日 21時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！続編でもキュンキュンさせていただきました！番外編もすごく面白かったです(*^^*)新作も楽しみにしています♪お疲れさまでした。 (2017年2月18日 12時) (レス) id: 2b88adeffc (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - 待人さん» こちらにもコメントありがとうございます(≧◇≦)山田くん…は出す予定はないので、出されるか分かりませんがもう少しで知念くんは出す予定です♪そちらの方はお楽しみにして待っていただけると嬉しいです。ありがとうございます！頑張りますね！ (2017年1月30日 18時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりちぃ | 作成日時：2017年1月6日 12時
