料 理 教 室 で ≪ Kei.I ≫＿＿続編

料理11. 水着が！ ページ11

あれから数日後＿＿＿＿



私は今近くのショッピングモールに水着を買いに来ています←←


海とかプールとか全然行ったことないし、水着とか持ってないし。

1週間後に伊野尾慧との海デート控えてるからさすがにヤバいなと。←


それで私1人じゃ完全に不安でしかないし。←

唯一の女友達、助っ人として友達のみな実ちゃんに水着選びに着いてきてもらった。



「Aちゃん、やっと慧くんとくっついたねぇ」


そう言って大きな水着店で水着を選んでいるみな実ちゃん。



『そうなの！それで1週間後、海とかプール行こう。って言われて…』



「Aちゃんはさ、家にどんな水着持ってるの？」


『スクール水着が1着だけあったかな。』←←


「…それは完全にダメなやつだね」←


分かってますよ、そんなこと。

だからわざわざみな実ちゃんを呼んでここまで買いに来てるんですよ！←



「まぁ、それで慧くんにドキドキさせるような水着着ていきたいわけだ？」


そう言ってニヤニヤしながら私を見るみな実ちゃん。



『ま、まぁ…そうなんだけど……』



「やっぱりAちゃんは

細いし、スタイル良いし、胸大きいからそこは大丈夫として。」


『ちょっ！胸大きいのはコンプレックスだから言わないでよ！』←


サラッと言われたみな実ちゃんの言葉に激しく動揺する私。


そうなんです。コンプレックスなんです。←

背が小さい(156cm)くせに胸が少しだけ大きくて困ってるんです。


だから嫌なんです！谷間がある水着。←



「あとはAちゃんに似合いそうな水着を選べばオッケーだね！」


そう言って真剣に選び始めるみな実ちゃん。


ここの水着店は主にビキニしか売っていなくて。

夏だということもあってたくさんの女性客で賑わっている。



「これなんかはどう？」


そんなみな実ちゃんの声が聞こえたかと思えば、

目の前に水色の水玉模様のビキニが差し出される。



『いや、だからビキニは嫌…』


「慧くん喜ばすために来たんだからいいの選ばないとだめ！」



私が言いかけた言葉をかき消しそう言うみな実ちゃんに圧倒され、




私は素直に試着室に水着を持って入った。




……

試着室で着てみると、意外と似合っていて。


胸の谷間が少し気になるけど、でも私と相性が合っているような気がした。




『私、これにする！』







こうしてお小遣いを削って6000円で水着を買った。









伊野尾慧…喜んでくれるといいな。

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