料理32. 気持ちが ページ32
伊野尾慧の服の裾を持っている手がぷるぷると震え出した。
自分のしたことに恥ずかしくて情けなくて俯いてしまう私。
絶対伊野尾慧と玲奈さんは驚いているはず。
「ちょっと何あんた！」
玲奈さんから冷たい視線が向けられる。
欲張りなのは分かってる。
最低で疚しいのは分かってる。
でもお願い＿＿＿私だけを見てほしい。
「もういいよ、慧いこー」
何て言って伊野尾慧を引っ張っていこうとする玲奈さん。
ねぇ、何か言ってよ。伊野尾慧＿＿
すると突然伊野尾慧が口を開いた。
「玲奈ちゃんごめん。やっぱり…Aちゃんの方が大事だから」
そう言って私と手を繋ぐ伊野尾慧。
え。どうしよう＿＿すごく嬉しい。
嬉しくなったせいか、伊野尾慧が握ってくれた手をギュッと強く握った。
そして私を引っ張ってどこかへ走り出す伊野尾慧。
私は黙って追いかけるように走ってついていく。
「え〜！ちょっと〜〜！慧〜〜〜〜！！」
後ろから玲奈さんの叫び声が聞こえたが、
そんな声も無視をして走っていく伊野尾慧。
玲奈さんにはすごく申し訳ないことをしたよね。
でもごめんなさい。この気持ちだけは譲れないから。
やっと自分の中に隠していた気持ちに気づいた気がした。
……
しばらく走って辿り着いたのは公園……？
少しだけ薄暗い公園は誰もいなくて。
私と伊野尾慧の2人だけの空間になったような気がした。
「ねぇ、Aちゃんさっきの何？」
突然イタズラっぽく私の顔を覗きこんでくる伊野尾慧。
『……』
「ねぇ、なんで俺が行こうとしたの止めたの？」
返す言葉に迷っていると、再び伊野尾慧から話しかけられる。
『だ、だって…あの女の人…と2人きりでどっか行こうとする…から』
恥ずかしくて思わず俯いてしまう。
「それって…嫉妬？してくれたの？」
そう言われるから正直にコクンと頷いた。
その瞬間、視界が真っ暗になった。
私、伊野尾慧に抱きしめられてる…？
伊野尾慧の心臓がドキドキしているのがこっちにも伝わる。
「俺今一番幸せかも」
何て言って私をギュッと強く抱きしめる伊野尾慧。
『こ、こっちは嫌な気分でしかなかったんだけどね』←
「ふふっ、俺は嬉しい」←←
もう遅いかもしれないけど、今しかないと決意した私。
『伊野尾くん…』
「んー？なにー？」
『……好き、です』
やっと気づいた自分の気持ち。受け止めてください。
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ぷりちぃ(プロフ) - オムライスくん、食べたいなっ♪さん» 初めまして！コメントありがとうございます(*^-^*)本当ですか！ありがとうございます！そう言っていただけるとすごく嬉しいです♪続編も書いておりますので、ぜひ読んでみてくださいね(*‘∀‘)はい！ぜひお願いします！お暇があればお話も致しましょう！ (2017年1月9日 12時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - やさきみさん» いつもコメントありがとうございます(´▽｀*)ありがとうございます！無事完結することができて良かったです(笑)本当ですか！ありがとうございます！はい！頑張りますので、続編の方でもよろしくお願いします(*´ω｀) (2017年1月9日 12時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
オムライスくん、食べたいなっ♪(プロフ) - やばっ//すごいキュンキュンしました♪それに、主人公がする行動１つ１つが可愛くてそんなところに作者さんの可愛いところが出ているなって思いました！ぜひ、友達になってくれませんか？ (2017年1月8日 22時) (レス) id: 1ad7b176b8 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - ぷりちぃさん» こんにちは(*´∀｀)完結おめでとうございます！！伊野ちゃんに毎回きゅんきゅんさせられていました！続編でも頑張ってくださいね(^-^) (2017年1月8日 13時) (レス) id: 6a9b3e7e6a (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - 杏離ｻﾏ/＠ラさん» 初めまして！コメントありがとうございます(*´▽｀*)ありがとうございます！無事完結できて良かったです( ´∀｀ )すごく嬉しいです！また続編が決まったらお知らせ致しますね♪ (2017年1月6日 8時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりちぃ | 作成日時：2016年12月25日 21時
