三角関係05. 気まずい ページ5
貴方side
何だこの空気…。
大貴に数学を教えてもらってるはず…だよね?
なのに…なぜか目の前には山田くん。
大貴…!あいつ…逃げたな←
「ここの方程式は…」
ペンで教科書に分かりやすく書いてくれる山田くん。
『うん…』
誰もいない教室に私と山田くんの声だけが響く。
そんな教室の空気が今まで一番気まずかったのではないだろうか。
……
あれから1時間__
山田くんにびっしり教えてもらって、
完璧にできるようになりました!!←
「じゃあ、最後にもう1回これ解いてもらえる?」
問題もスラスラ解けるように!←
『できた!』
そう言う私にどれどれ?。と
回答用紙と私の解いた問題を交互に見つめる山田くん。
「合ってる、よくできました」
『やったー!』
と言って、山田くんと軽くハイタッチ。
ふと思い出したけど、私山田くんに全然嫌われてないじゃん!
ただ目が合って逸らされるのは私の勘違いだったのかな?
今日の放課後で山田くんと物凄く距離が縮まった気がする!
「俺とさ…大貴だったらどっちの方が分かりやすかった?」
『えっ?』
突然の質問に少し戸惑ってしまう私。
……そりゃあ、もちろん__
『山田くんに決まってるじゃん!』
「え?」
私の回答に驚いている様子の山田くん。
『だって、1個1個の説明が的確だったでしょ?
私、そのおかげでこの問題も解けるようになったんだよ!』
そう私が言うと、
「あっ、ありがと」
と、少し顔を赤く染めながら言う山田くん。
『お礼を言うのはこっちの方だよ〜、ありがとう!
あ!明日、ジュースか何か奢るね!』
「うん、じゃあお言葉に甘えてジュース奢ってもらおうかな」
そう言った山田くんは、もう帰ろうか。と言って支度をし始めた。
私もカバンの中に教科書を詰め込む。
そして山田くんと教室を後にした。
……
帰り道___
「今日は家まで送るよ」
って言う山田くん。
『えぇ!?そんなそんな!いいよ』
「でも暗くなったし、女の子が夜道で1人で歩くのは危ないでしょ?」
それも確かにそうかも__
『じゃあ、お言葉に甘えて』
そう言っていつもの帰り道を山田くんと肩を並べて歩く。
いつもは大貴と一緒に帰ってたから誰かに送ってもらうっていう経験がないな。
家にはあっという間に着いた。
「じゃあね」
と言って、帰っていく山田くん。
本当に優しいんだなと実感した。
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ぷりちぃ(プロフ) - コメントありがとうございます(ノ∀`●)私自身も小説を書きながら三角関係は素敵だなと思いました(笑)良かったです!またぜひ読んでみてくださいね♪♪ (2016年12月29日 16時) (レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - 三角関係すごく素敵ですね!終わり方が2パターンあってすごく読みやすかったです!完結おめでとうございます♪ (2016年12月29日 15時) (レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - ありねんさん» 初めまして!コメントありがとうございます(*^▽^*)コメントして頂けるのは初めてですごく嬉しいです!これからも読者様がきゅんきゅんするようなお話を書きたいと思いますので、ご愛読よろしくお願いします! (2016年12月18日 9時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
ありねん - きゅんきゅんしています!更新頑張ってください! (2016年12月18日 7時) (レス) id: bc633c168d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷりちぃ | 作成日時:2016年12月7日 20時