涼介STORY01. 青い海 ページ33
千秋ちゃんからのアドバイスを受けた私。
スマホ画面を閉じると、不意に涼介くんが頭に浮かんだ。
≪ 自分が一番隣にいて欲しいって思うのは誰？ ≫
≪ 隣にいなくちゃだめな人。安心できる人。 ≫
≪ それは有岡くんと山田くんのどっちなの？ ≫
それと同時に千秋ちゃんの言葉も思い出して。
『今一番隣にいて欲しい人…』
何度もその言葉をリピートした。
だけど、何度リピートしても頭の中には涼介くんしか出てこなかった。
いつも優しく話しかけてくれて、
照れ屋さんで。
考えれば考えるほど涼介くんの笑顔がたくさん頭を過った。
だけど、少しだけ認めたくない自分がいて＿＿
今この気持ちに気づいたところで涼介くんは認めてくれるのかな。
あれだけ長い期間待たせておいて笑顔で笑ってくれるのかな。
これからもずっと隣にいてくれるのかな。
何てネガティブな気持ちがたくさん浮かび上がった。
でもきっと涼介くんは私に断られる覚悟で告白してくれたんだよね。
私もいつまでもクヨクヨしてたらだめだ！
そう思った私は両手で自分の両頬を強く叩いて、コクリと深く頷いた。
決意した私は、
涼介くんに連絡もしないでただただ家を飛び出した。
……
『はぁ…はぁ』
私はただただ目指す場所、一直線に向かった。
いるかも分からないのに＿＿いないはずなのに。
何だかいるような気がして。
あのとき、涼介くんが告白してくれた場所。
そう、あのときの公園のベンチ。
あのときは本当に情けない態度しか取れなくて、
告白の返事も先延ばしちゃったけど。
気持ちだけでもいいから伝わって。
……
気付いたら公園にたどり着いていた。
チラッと中を見ると、涼介くんの姿が。
涼介くんはあのベンチに座っていて空を見上げていた。
『えっ！？』
私が驚いたような声を出すと、こちらに気づいた様子の涼介くん。
偶然だね。何て言って私に笑顔で話しかけてくる。
そういうところだよ＿＿＿。
いつも優しく笑顔で話しかけてくれて。
『涼介くんがいるかなと思って走って来ちゃった』
そう言うと、さっきまで笑顔だった涼介くんが
少しだけ照れたような顔を見せる。
「偶然。俺もAちゃんが来るかなと思って来たんだ」
そう言って笑い合う私と涼介くん。
「ちょっと来て」
そう言われて手を引っ張られ行く先には＿＿＿
綺麗な青い海があった。
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ぷりちぃ(プロフ) - コメントありがとうございます(ﾉ∀`●)私自身も小説を書きながら三角関係は素敵だなと思いました(笑)良かったです！またぜひ読んでみてくださいね♪♪ (2016年12月29日 16時) (
レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - 三角関係すごく素敵ですね！終わり方が２パターンあってすごく読みやすかったです！完結おめでとうございます♪ (2016年12月29日 15時) (レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - ありねんさん» 初めまして！コメントありがとうございます(*^▽^*)コメントして頂けるのは初めてですごく嬉しいです！これからも読者様がきゅんきゅんするようなお話を書きたいと思いますので、ご愛読よろしくお願いします！ (2016年12月18日 9時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
ありねん - きゅんきゅんしています！更新頑張ってください！ (2016年12月18日 7時) (レス) id: bc633c168d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりちぃ | 作成日時：2016年12月7日 20時
