大貴STORY01. 断る ページ31
私が今一番隣にいてほしい人___
そう考えていたら居ても立っても居られなくなり、
すぐさまスマホを手にした。
メッセージ画面を開き、涼介くんにメッセージを送る。
" 話したいことがあるんだけど、今から会えないかな? "
そう決心して送ると、すぐに既読がついて。
" 会えるよ、○×公園で待ってるね "
何て涼介くんらしいメールが送られてきた。
私はすぐに指定された公園を見て、
家を飛び出した。
……
公園に向かうと、もうすでに涼介くんがベンチに座って待っていた。
こちらに気づいた涼介くんは笑顔で手を振ってくれる。
「どうしたの?こんな時間に」
『ごめん!!!!!』
私は涼介くんの正面に立ち、深く頭を下げた。
どちらかを選んだらどちらが傷つくことになってるのは分かってる。
でもいつまでもクヨクヨしてたらだめだ。
「…それは何に対してのごめん?」
『告白の返事…ごめんね、こんな断り方しかできなくて。
あと…ずっと待たせてごめんね』
私がそう言うと、今にも泣き出しそうな顔をする涼介くん。
「やっぱり…大貴の方が良くなった?」
そう言う涼介くんに首を振る私。
『良くなったとかじゃなくて……
気付いていなかっただけで私ずっと昔から大貴が好きだったの。
やっと今気づいて…』
「もし大貴にフラれたらどうするの?」
『もう遅いかもしれないけど、気持ちだけは伝わってほしい』
そう言うと、涙ぐんでた涼介くんが笑顔に変わった。
「はぁー…やっぱり大貴には敵わないな!」
『え?』
「早く行ってあげないと…大貴も待ってるんじゃない?」
『こ、これからも友達でいてくれますか?』
私が不安そうに言うと、フフッと笑う涼介くん。
「当たり前だよ!これからは友達としてよろしくね?」
そう言って私の頭をポンポンとする涼介くん。
ほら早く行ってあげなよ。と言って私の背中をグイグイ押す涼介くん。
公園から出ていこうとして後ろを振り向くと、
涼介くんが口パクで頑張れー!。と言っていた。
私も笑顔でうん。と頷いた。
私は今まで一番最高の友達を貰ったかもしれない。
……
公園からしばらく歩いたところで、
ポケットからスマホを取り出す。
そして大貴にメッセージを送る。
" いつものアイスクリーム屋に集合! "
そう送ると、すぐに既読がついた。
私も急いでアイスクリーム屋に走り出した。
62人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷりちぃ(プロフ) - コメントありがとうございます(ノ∀`●)私自身も小説を書きながら三角関係は素敵だなと思いました(笑)良かったです!またぜひ読んでみてくださいね♪♪ (2016年12月29日 16時) (レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - 三角関係すごく素敵ですね!終わり方が2パターンあってすごく読みやすかったです!完結おめでとうございます♪ (2016年12月29日 15時) (レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりちぃ(プロフ) - ありねんさん» 初めまして!コメントありがとうございます(*^▽^*)コメントして頂けるのは初めてですごく嬉しいです!これからも読者様がきゅんきゅんするようなお話を書きたいと思いますので、ご愛読よろしくお願いします! (2016年12月18日 9時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
ありねん - きゅんきゅんしています!更新頑張ってください! (2016年12月18日 7時) (レス) id: bc633c168d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぷりちぃ | 作成日時:2016年12月7日 20時