服従10. 呆れ ページ10
あれから30分ほど長い長い説教され…
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
やっと放課後。
「美野里、絵梨、帰ろー！」
「「うん！」」
そんな3人の声がする。
教室から出ていく3人を渋々見つめる。
そういやあの3人達とも、もう帰れないんだな。
毎日誘われてたからうざいとか思ってたりもしたけど、
1人になるのはやっぱり悲しい。
『私も帰ろ…』
そう言ってバックを手にしたその時だった。
「ごめんね、Aいる？」
ドアの方から、涼介らしき声がした。
いや、間違いなく涼介だ。
ドアから出ていく3人に質問攻めしている涼介。
あ、そっか。今日一緒に帰るんだっけ←
「あぁ！Aちゃんならぁまだ中にいますよぉ！」
イケメン好きの絵梨ちゃんが真っ先に涼介に話しかけている。
不意にパチッと涼介と目が合う。
目が合った瞬間、目を逸らす私。
チラリと横目でドアの方を見ると、涼介がこちらに近づいてきている。
見ないように下を見るが、足音は近づくばかり。
すると、後ろからフワッと包み込むように私を抱きしめる。
もちろん、涼介が。
『っ////』
突然のことに頬が腫れぼったくなっていることが自分でも分かる。
「A〜、会いたかったよぉ』
……は？何言ってんのコイツ←
抱き付いている腕を放そうとするが、
放そうとすればするほど抱き付く腕がギューと強くなっていく。
すると、ドアの方からあの3人が近づいてくる。
周りにいる人からの視線も痛い。
「ど、どういうこと…？」
絵梨ちゃんが私と涼介に質問攻めをしてくる。
「俺達〜、ずっと前から付き合っててさ〜」
…はぁ？ずっと前とか嘘じゃん！
先日、初めて会いましたよね？先輩。←
『ずっと前なんかじゃ…』
「んじゃ、俺らこれから放課後デートなので！」
私の言葉をかき消すように涼介が言った。
そう言うと私の右手を掴んで、歩き出す涼介。
周りからはキャーなんて声が上がっている。
「なっ、何あれ…」
絵梨ちゃんの企みも知らずにね…
正門から出てしばらく進むと私と突き放すように手を放す涼介。
「はぁ…だるっ」
『えっ…』
「何ボーッとしてんだ、お前車道側歩けよ」
と言って、車道側を指差す涼介。
『はい…』
改めて、涼介の裏表の激しさに呆れる私でした。
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ぷりちぃ(プロフ) - 始めまして！コメントありがとうございます(´∀`艸)山田くんをどうドSにしようか迷いましたが、読者様に喜んでいただけて何よりです！またぜひ読んでみてくださいね♪♪ (2016年12月29日 16時) (
レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - ドS涼介最高すぎました(´- `☆)｡o０ (2016年12月29日 16時) (レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりちぃ | 作成日時：2016年11月19日 18時
