服従05. 現実 ページ5
走って、
走って、
学校の門を潜る。
目の前に歩いているあの3人の姿があった。
いくらうざいと思っていてもぼっちになるのは嫌だ。
私は笑顔で真由香の肩を叩いた。
『おはよー！こないだはごめ…』
「美野里、絵梨、行こー」
私の言葉なんか、聞く気もないんだ。
私を置いて歩いていく3人から振り返って睨まれたような気がした。
いくら弱くなくたって、
私が強くたって、
これはさすがにキツい、辛い。
今日からぼっちか＿…。
当然だよね、だってあの時何も言わずに置いて帰っちゃったんだもん。
今更、許してもらえるなんて無理がありすぎる。
ほんとに、ほんとに、何してるんだろ＿＿。
あまりの自分の情けなさに思わず苦笑してしまう。
すると、後ろから笑い声が聞こえてきた。
「へぇ？友達いないんだ？」
『…っ！』
涙を流して笑っているのはあの悪魔、山田涼介だった。
図星をつかれて、私も何も言い返せない。
でも、私達の仲を壊したのは＿＿
『もっ、元はと言えばあんたが悪いんでしょ！』
そうだ、あの悪魔のせいだ。
「えー、何それ？人のせい？友達と上手くいかなかった自分が悪いんだろ。
元々、上手くいってなかったんでしょー？良かったじゃん」
バシッ！
「いって…」
悪魔の頬を右手で強くビンタした。
ビンタされた方を抑えてこっちを見る悪魔。
登校中のみんなもこっちを見ている。
恥ずかしさと悔しさで思わずそこから逃げ出してしまう。
きっとあの言葉で私の中に何かの火がついたんだ。
その火は…怒り？
それとも…
悲しみ？
あの悪魔の言ってたことは全て真実。
分かってるよ、そんなことぐらい。
『なんでこうなっちゃうの…』
誰もいない裏庭で1人蹲っていた。
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ぷりちぃ(プロフ) - 始めまして！コメントありがとうございます(´∀`艸)山田くんをどうドSにしようか迷いましたが、読者様に喜んでいただけて何よりです！またぜひ読んでみてくださいね♪♪ (2016年12月29日 16時) (
レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - ドS涼介最高すぎました(´- `☆)｡o０ (2016年12月29日 16時) (レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりちぃ | 作成日時：2016年11月19日 18時
