服従23. 逃げ ページ23
あれからしばらく沈黙の時間が続く。
＿＿そう、知念くんの言葉にどう返答していいか分からない。
そんな私が迷っているにも関わらず、
目を逸らすことなく私の顔をジッと見ている知念くん。
そのため、私も目を逸らすことができない。
返答の迷いにも結局答えが出ず、その場で沈黙の時間が続く。
『ごめんっ！』
ただごめん。とだけ口にした私。
さすがに耐えきれなくなったのかその場から家まで駆けだした。
まるで、逃げるように＿＿ね。
知念くんを傷つけることになるのは知ってる、分かってる。
でもそれが私の1番正確な判断だったのだろう。
こうして私は家の中へ駆け込んだ。
……
あれからというものの＿＿
私は学校へ行っても知念くんをあからさまに避けるようになってしまった。
自分が最低なことは知ってる、こんなことしても仕方ないって＿＿
避けるとかほんとどうかしてるよね…
そんなことを考えながら教科書をカバンに詰め込む放課後。
そして、カバンを担いで教室を出ようとしたときだった。
教室の扉に私がいつも見てるシルエットがある。
あのシルエットは間違いなく涼介だ。
『あっ！涼介！どうしたの？』
久しぶりの涼介に少し嬉しくなって思わずハイテンションで話しかけてしまう。
「ちょっと来い」
そう言って私の耳元で言った涼介はいつもの空き教室に向かっていった。
……
『どうしたの？』
何なんだろう…と思い涼介に聞く。
「俺、生徒会代表として廊下掃除頼まれたんだわ！」
……嫌な予感。
『……それがどうしたの？』
「だ〜か〜ら！Aよろしくね？」
……はい、出ましたー！出た出た出た〜〜！！！！！！！
まあ、逆らったらより大変なことになりそうだし引き受けるしかないか。
『……はい、分かりました』
自ら地獄の海に沈んでいきました。←
そんな空き教室の扉の窓に黒いシルエットがあったことなんて誰も知らない。
……
翌日＿＿
昨日の廊下掃除の苛立ちや涼介のお弁当作り、知念くんの告白のこと、
この2日で一気に疲労が溜まった…
トボトボと階段を上っていくと、1つ上の階段で誰かの声がする。
私はとっさに隠れた。
「先輩、どういうつもりですか。あんなことさせて」
この声って＿＿知念くん？
「別に俺の好き勝手でやってるんだからお前には関係ないだろ」
＿＿と、涼介！？
なんか……モメてる！？
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ぷりちぃ(プロフ) - 始めまして！コメントありがとうございます(´∀`艸)山田くんをどうドSにしようか迷いましたが、読者様に喜んでいただけて何よりです！またぜひ読んでみてくださいね♪♪ (2016年12月29日 16時) (
レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - ドS涼介最高すぎました(´- `☆)｡o０ (2016年12月29日 16時) (レス) id: abc5f4f025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりちぃ | 作成日時：2016年11月19日 18時
