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SE「……別に、寂しくなんかないもん」
「何言ってるの、フニ〜ww
このアヒル口は何〜？」
と、唇を捕まれる
SE「アヒル口なんかなってないもん！」
「もう、意地はっちゃってww……子供が強がっちゃダメでしょう？」
SE「Aだって子供じゃん」
「セフナよりは大人だし〜
でも、頼りないかもだけど、いつでもヌナを頼ってね」
親でさえ、誰も気付いてないのに、Aだけだった
Aだけ、こんな僕の寂しさに気付いてくれた
ボクは学校には友達はたくさんいる
自分はスポーツも勉強もそつなくできるし、人気もあるほうだと思う
だけど、家に帰ると、だいたいいつも１人だった
両親は共働きで、帰ってくるのはいつも遅い
特に父親は銀行員で、単身赴任で家にはほとんどいなかった
だから、夜はひとりで家にいるのがいつも寂しかった
だけどそんな事、仕事を頑張っている両親には言えるわけもなかった
もちろん、友達にもそんな相談出来なかった
幼いなりに考えて、１人で寂しさを抱かえこむのが当たり前なのだと思い込んでいた
SE「……でも、やっぱり、少し寂しい」
気恥ずかしくて、でもAには弱音を吐き出したくて俯きながら打ち明けると、
Aは俺の手をギュッと力強く握りしめてくれた
「セフナ。寂しかったら、そうやって寂しいって言えばいいんだよ
そしたら、だんだん大丈夫って思えるようになるから」
SE「それ、本当？」
「ん〜、多分ホント」
SE「えー、なんか、Aテキトー」
「はぁ？テキトーじゃないし
ていうか、何でもテキトー位で良いんだから！セフンはなんでま完璧にしようとし過ぎなの、子供のくせに」
SE「Aだって、充分子供だろ……」
すぐムキになるAがおかしくて、思わず吹き出しそうになった
だけど、そんなAのおかげで、何となく心の奥が軽くなったような気がした
自分をちゃんと見てくれている人がいる事が、思いのほか嬉しかったんだ
「ｾﾌﾝは家族みたいなものなんだから、もっとうちの家族にもワガママ言ってもいいんだからね〜」
SE「……家族？」
「うん、そうだよ。ｾﾌﾝもジョンインと同じで、私の弟みたいな感じだもん」
SE「……弟か、なんか違う」
「どうした？何か不満なの〜？」
………ハッキリ言って、不満だった
そして、自分が13才
Aが、16才
俺は彼女にキスをした
今日のあなたのLUCKY EXOは？
声デカッ歌うまボーカルラインの、ベクチェン
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作者名：mochimochi | 作成日時：2020年2月17日 19時
