白き鶴からの贈り物【刀剣乱舞】 (ページ40)

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「蛍丸！！！」

自分はすぐ駆け寄った。
蛍丸は力抜けて倒れ込む。

「蛍丸！！！蛍丸！！！しっかりしぃや！！！」
「く……に、ゆ…き……。」

あかん。
蛍丸の目の焦点があっとらん。

「すぐ、すぐ薬研はん呼んでくるから！！！」

そう言うと、蛍丸は自分の服掴んで首を横に振った。

「も………むり、みた…い。」
「そないなこと言うなや……！」

愛染国俊もおらんなって、蛍丸までおらんなったら自分は……！

「くに……ゆき…。」
「何や！？」
「……………ばい、ばい。」

そう言うと、蛍丸は目閉じて動かんくなった。

「……は？」

蛍丸の体は大太刀に戻る。
刃が全部錆びついとった。
そんで、丁度真ん中が……。

「ほ、たるまる…？」

自分は真ん中で折れた部分をくっつけた。
何度も、何度も。
そんな事しても無駄なんは分かってた。
でも、藁にでも縋りたい気持ちでいっぱいやった。

「何で戻らんの…？自分くっつけんの下手くそなんかな。」

ははは…
はは……
は………

「うああああああああああああ！！！」

そん時やった。
自分が1番涙を流したんは。
そして、1番審神者を恨んだんは。