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2人共洋服を持っていなかったので、加州に服を借りることとなった。
まさか渋谷に行くことになるとは。
一生本丸で過ごすしかないと思っていた私は一体何だったのか。
…そういえば、この中に例の審神者がいるんじゃないのか。
「あの審神者の霊力、今なら探知して殺せるんじゃないですか？」
「無理無理。刀持ってきてないし、第一俺ら探知出来ないよ。」
え？
「でも今剣や三日月の時は…。」
「刀剣男士は刀剣男士の霊力しか探知出来ないんだ。だから審神者の霊力を探知することはできない。そしてそれと同じように、審神者は刀剣男士の霊力は探知できないが、他の審神者の霊力を探知できる。まあ、あんたはあの女の霊力パターンを知らないから分からないと思うが。」
なるほど…。
霊力の大きさは分かっても、探知は出来ないと思っていたけど、私は審神者の霊力を探知できるのか…。
試しに探知してみる。
……あ。
「あのポニーテールの子、審神者ですね。」
「あー、確かに。安定連れてんね。」
ポニーテールの審神者と大和守は腕を組んで歩いている。
「主、俺らもしちゃう？」
「遠慮し…「やめろ！！！」……え？」
鶴丸が突然制止しだした。
別に彼が止める理由は無いと思うのだけど…。
「あ？…あー、えっと、こ、これはだな……。お、お前ら恋仲でも無いんだし、やめろ！」
珍しく鶴丸が慌てふためいている。
どうしたのか。
「……ふーん。もしかして嫉妬とかしたりしてる？」
「なわけあるか！！早くいちまるきゅうとかいうとこに連れてけ！！」
「はいはい。」
鶴丸は怒りながら歩く。
一体どうしたのあの人…？
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作者名：桜花 | 作成日時：2020年4月24日 0時
