エピローグ ページ30
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初めてのIDOLiSH7ライブはただただ素敵な空間だった。終始夢を見ているようで何度か頬をつねってみたが、痛かったからやっぱり現実に間違いなさそうだ。
帰りたくないなぁ……
この空間にもう少し浸って居たい。
そう思いながらも会場を出て帰路に着く。
看護師さんにオススメされてから見始めたライブ映像は一瞬で私をIDOLiSH7の沼へと引きずり込んだ。
「こんなにカッコよくて歌も上手くてダンスも上手ってそりゃファンになる……」
あれから私の彼らに関する記憶が戻ることはなかった。事故のショックがIDOLiSH7にも関係してると脳が思ったのか、全く思い出させてくれない。
それでもこんなに素敵なアイドルに出会える世界線に生きていられたことに今では感謝している。
「待って、あれ、IDOLiSH7じゃない！？」
前から聞こえた声にハッとして顔を上げる。その目線の先には2人組の女の子と数人の男性の姿。
「え嘘そんなはずないよだって今の今までライブしてたんだよ！」
「まぁそりゃそうか、じゃあ人違いかぁ…」
そう言って去っていく女の子たちを横目に私は何故か彼らの方に走り出していた。
思い出したわけじゃない、なぜか体が行かなくて良いのかと聞いてくるようなそんな感覚に襲われて、気がつけば「あの、」と声をかけていた。
私の声に気が付き、一番後ろを歩いていた一人がこちらに振り向く。
「なる、みん…？」
「へっ…」
目の前にいたのはIDOLiSH7のメンバーであり私の推しである環くん。その環くんが私の名前を呼んだ…の…？勘違いだと思ってそのまま次の言葉に繋げる。
「私、さっきのライブ行ってて、環くんが死ぬほどキラキラしてたのちゃんと見えてました！ファンなんです、これからもずっと応援してます！」
顔を上げた次の瞬間私の目に飛び込んできたのは、環くんの涙だった。
「なるみん…、久しぶりだな」
《 お か え り 、待 っ て た 》
夕日に照らされた環くんの顔は明るくてよく見えなかったけれど、かすかに動いた口元はそう言ったように見えた。
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なつめみく - まさかの終わり？！ええええええ、、でもなんかすごい余韻に浸るわ、、えちょまってがちほんとこの作品神すぎるよ？？だって言いたいこと全部忘れちゃったもん(？) (10月3日 15時) (
レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
透明(プロフ) - 完結おめでとうございます！途中記憶喪失になったのはビックリしましたが最後に環と再開し、また1から関わりアイナナ達との記憶が甦ると私の想像が広がりました！！次回作も楽しみにしています。 (2021年9月26日 11時) (レス) @page31 id: cdcfd9ec48 (このIDを非表示/違反報告)
春 野(プロフ) - 透明さん» 初めまして。そう言っていただけるだけで意欲が湧いてきます！本当にありがとうございます、頑張ります！ (2021年8月22日 13時) (レス) id: ca5d349695 (このIDを非表示/違反報告)
透明(プロフ) - 初めまして、私が好きな設定の話でしたので読んでみたら凄く面白かったです！ゆっくりでいいので、これからも更新楽しみにしています！！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: cdcfd9ec48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 野 | 作成日時：2021年8月17日 0時
