第7話 ページ7
いつも起きる時間。
きょうは休みが被って夕方まで暇だ。
久しぶりに母と朝食を食べた。
まぁ、贅沢なんてなく
パンにマヨネーズとケチャップを
満遍なくかけたやつだけど
はは、笑える。
テレビはただ情報だけが流れる。
ねぇ、母さん。
じいちゃんとこ帰れば…
ここにいてもしょうがないでしょ。
唐突だった。
…
無言になる母を見てやばってなった。
でもそれが母にとっていいものだと思ったのだ
そう…ね。私がいても迷惑くよね
いや違くてっ！
ううん。私もそうしようかなって
思って、たっだっから
ちょっ…
母の涙には弱いのを知ってるからまた
大丈夫、大丈夫が始まった
…ちゃんと連絡するから。顔もみせるし。
仕事も安定してきたから
俺頑張るからさ。
はぁ。嫌だな
…行ってきます
マーカーが引かれた店のメモを持って
階段を駆け下りた。
住所辿りに外見を見て回る。
ここもバイト募集してる！
この喫茶いいな〜
…あ、ダメだ仕事の時間と被る。
値段がいいものから順に
メモった用紙に車線を引いて何本目か
次の店に行こうと足を運ぼうとした
その時
Aくん、みーけっ！
身に覚えのある男らだ
も〜っ！いつものコンビニにいないから
探しちゃったよ〜
ベタベタと触りやがって。
やめないか、たくっ…Aさん、
残りの1700万、そろそろ準備
できそうですかねぇ？？
これ以上は待てませんよぉ
も、もう少し、もう少し待ってください！！
それはもう聞き飽きましたぁ。
ご両親といいあなたといいい…
期限は守っていただけないと？
もういい大人なんですから、ねぇ？
と肩に腕を2度叩かれると
んん？おっ！Aちゃんじゃないか！
こんなところで会うなんて奇遇だね〜
向かいからつかつかと
声をかけてきたのは昨日店で接待した
零さんだった
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作者名：敬語ペンギン | 作成日時：2019年12月19日 19時
