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第14話 ページ14

中学で止まった頭で


今の状況を整理しようとしても



どうも答えにはたどり着きそうにない。



言ってくれりゃもっと出す。


で、ものが相談だ。改めて問う…


俺と共に来い?



たしかにこの100万あれば



今よりもっと楽にできる。


母にも仕送りできるし…でも。




と、突然俺と行こうとか言われても…


いったいどこに?



大阪に来て欲しい。



大阪って…そもそも俺には仕事もあるし…



あぁ、そう言うと思って先回りしといた。



身に覚えくらいあんだろ?



身に覚えなどない、とは言い難い。



確かに俺は日中のスーパーをやめた。



スナックはと言うと新人が来たことにより



俺も休みがとりやすくなった。


現に母の実家にも行けたのだ。



…休暇を取れってことですか



嫌だったんなら、この話はナシだ。


それと。俺に2200万。耳揃えて今すぐ返せ



はぁ?!?何言ってるんですか!


俺はあなたにお金を借りた…覚えは……



借金返済大変だったなぁ〜?


お前の母さんもさぞ誇らしかったと思うぞ〜



今更また借金したなんて言ったら…



…脅しか



イヤだねぇ〜



お願いを聞いてくれれば返さなくていいって


言ってんだ?な?



その足りないおつむでもわかんだろ?



カチンときた。



でもそれを口にしたところでメリットはない。



…いい。



んあ?



俺はお前と大阪で何をしたらいいと聞いている



睨みつけてみたらニコッと笑った



仕事を頼まれる、それだけだ。



はぁ?と拍子抜けした声が出た。


するとピピピと湯が溜まった音



風呂溜まったみてーだな…一緒に入るか??



目の前の金から離せなくなった俺を置き去りに


立ち上がってさっきかけた


上着の方に足を向けていた。



ははは、んじゃそろそろお暇(いとま)



するから体冷やすんじゃねーぞー



あと戸締りしっかりしとけー。


こんな物騒なとこに住んでんだからよ…


よし。んじゃーな



…分かった。行くよ。



扉の目の前。


背中を見せて余裕の男に突きつけたのは



だったら俺の父さんの替わりでもしてくれよ。


それならいいよ。


一家の大黒柱のゆうことは絶対だから



ふーん…分かった。いいだろ。



正面にならんでお互いの顔を見合わせる。



相手は笑ってた。



多分俺も笑ってる。

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作者名:敬語ペンギン | 作成日時:2019年12月19日 19時

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