第24話 ページ24
テスト期間が終わり
はしゃぐ人たち横目に
帰宅の準備をする。
他の子は遊びに行くみたいだけど
疲れて帰りたい気分だ
階段を降りる
この時だ。
追いかけっこしてた男子と
肩ぶつかりバランスを崩す
うわっ
フワリと体が浮いた。
反射的に目が閉じる
痛みがない。
気がつくと腕の中
!?!!!?
顔を上げると視界に入ってきた
工藤先輩
おいお前ら、遊ぶなら外いけよ！
す、すみませんでした！
大丈夫か？
…惚れた。
あ、ありがとうございます
先輩はゆっくりとおろす
おすみません！私もぼーとしてて
え？あー。いいよいーよ
あんたは悪くないから
…あ、えっと。
重たくなかったですか？
などと聞く余裕はなく
目の前のキラキラ王子様に圧倒される
あの時と同じ感覚。
チャイムがなる
あ、部活…じゃあ俺はこれで
は、はい！サッカー頑張ってください
きょとんとされたけど
ニコッてわらって
ええ！もちろん
いってしまった。
〜/////
頬があつい。
きっとまた、やな事がある前ぶれだ。
寄り道せずに帰ろう。
あれから
先輩を見かける度に目で追うようになった。
友だちも
工藤先輩かっこいいね！惚れちゃう！
惚れちゃう。
あはは、ほんと先輩のこと好きだねー
当然よ！Aもあの魅力を理解して！
はいはい、それ何度も聞いたー
もう惚れてるよ。
これが恋。
ずっと恋というのは
おとぎ話の中でしか思ってなかった。
先輩のことは、まだ全然知らない。
ラブレターを家で書いてみた。
納得いくまで
直接渡せない女の子が
下駄箱に入れていた。
放課後に呼び出すんだって
…果たし状？
来てくれるわけがない。
だって彼には
あ、また毛利先輩といる！
あの二人って付き合ってるって噂よ！
彼女がいるみたい
部活帰り
先輩の様子を見に行く
私の楽しみになった。
1人で練習している彼を見守ること
なのに…
毛利先輩もいる
あんなに美人には
叶はずない。
下駄箱に入れたラブレターには
名前、好きですの文字
それだけ残して
これ以上を求めなかった。
恋に恋してるだけでいいのだと
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年7月6日 9時) (
レス) @page43 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 何故4話から「」がないのでしょうか？？ (2022年7月5日 22時) (レス) @page4 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ロール(プロフ) - 面白いですね。読んですぐお気に入りに登録しちゃいました。 更新頑張って下さい！応援してます！ (2016年5月17日 23時) (レス) id: ee26429b75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：敬語ペンギン | 作成日時：2016年5月17日 23時
