私達は、兄弟なの？

13.あの日 ページ15

亜嵐side





あの日、高校生は学校で宿泊行事があった。

医者になるため勉強しかしないあの学校でこの二日間は散々ふざける、という楽しい行事だ。

楽しみで楽しみで仕方なくて、

まだ、中学生だったAや涼太、隼や玲於は俺らを羨ましがってて。


でも、行事の後、家に帰ると冷えきった空気が流れてて、

両親はいなくて、見知らぬ顔の人がいて。


「警察です。少しお話よろしいですか？」


そう帰ってきた俺達四人に話しかけた。




「昨晩、皆さんの両親である片寄功太さんと片寄風花さんが殺されました。」


淡々と目の前で話してる警察官を見つめることしかできなくて。


「犯人は先月辺りから長女であるAさんをストーカーしていたようで」



え…？

正直言ってこの後の話は覚えてない。



気づけば警察官達は帰っていった。




龍「なぁA、さっきの話本当なんか？」

貴「…うん」

龍「じゃあさ、Aがストーカーをさっさと警察に相談してたらこんなことにならんかったんちゃうん！？」

貴「…そうかもね」



その後散々俺や龍友くんが散々言っても曖昧な返事しか帰ってこなくて

俺達は親を奪ったのはAなんだと、そう思った。


次の日からいっさいAとは話さなくなり、A側についた涼太や隼、玲於とも話さなくなった。







約二年間話してなくても

親を奪ったのがたとえAでも


何故かAを嫌いにはなれなかった。

目の前で色々な機械に繋がれてるAのことが心配で。



臣「ちょっといいか？Aのことについて説明したい。」

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