私は、家族なの？

35.嘘だろ？ ページ40

想太side

皆でいつものように学校終わってAの元へいく。
けれどベットにAはいなかった。
代わりに手紙があった。
『颯、千晃、友香里、想太、大輝へ』
そうAの文字で書いてある封筒をあける。


〈皆へ
この手紙を読んでるってことはみんな来てくれたんだね。
私は家族に必要とされてないのに生きていくのが辛い。
だから、自分で人生を終えたい、そう思った。
自分勝手だね。
これ見たら、千晃と友香里は泣いてるかな、颯と大輝と想太は自分のこと責めてるのかな。
皆のせいじゃないから。
自分のこと責めないでほしいです。
皆といれて楽しかったです。
いままでありがとう。〉

全員が泣いてた。
どうして誰も気づいてあげられなかったんだろう。
「皆さん、失礼します。」
大野先生が入ってきた。
「手紙…書いてたんですね。」
「そんなことより、Aは！？」
「颯くん、落ち着いて。なんとか一命はとりとめたんだけど、何か障害が残るかもしれない。」

一命はとりとめた、その言葉は嬉しかった。
でも、障害が残る…、その一言が重かった。


＿＿＿＿＿＿ガラガラッ
病室にAのお父さんとお兄さん二人が入ってきた。
「Aは大丈夫なんですか」
お父さんが尋ねる。

「貴方たちがAを死なそうとしたくせに！！今更来ても遅いんだよ！！」
いつもは怒鳴ったりしない千晃が怒鳴り、いい終えた後、力なく座り込んだ。

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