you know I love u? -2- (ページ37)

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side red

構ってほしい、

そう思ってるのがひしひしと伝わってくる可愛い恋人の顔を見て

思わずくふっと笑い声が漏れる

こんな時に笑ったら怒られるだろうから、

急いで目を逸らしたけど

ジェシー、

真後ろにいる俺にも聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で俺の名前を呼ぶ

ん？と声を発せば、逆にん？何？と返ってくる

え？俺の名前呼んでるの無意識なの？

俺に後ろから抱きしめられて動くのを諦めたように腕の中に収まる北斗のことを

俺が大好きで仕方ないってこと、北斗はちゃんと分かってるんだろうか

「興奮する…とか言ったってテレビの方が大事なんでしょ」

俺の柔らかい手をにぎにぎとしながら口を尖らせて話す北斗

その顔が見たくてこうして少し意地悪をしているわけだけど

「テレビも大事だよ、大我頑張ってるし。

まあでも1番大事なのはいつでも北斗だけどね」

「…嘘だ」

「嘘じゃないよ」

ぎゅっと腕に力を込める

さらに密着する身体に北斗の口角が上がるのが見える

こうやって嬉しい時も素直な時も表情に出てしまうから、

俺はいつだって君をでろでろに甘やかしてあげたくなるんだ

「どうしたら嘘じゃないって信じてくれる？」

「…もっと構って、」

「何して欲しいの？」

きっと北斗にとって構ってと伝えたのは最大の頑張り

でもね、俺はまだ少し子供だから

好きな子の困った顔も見たいんだよ

「言わなきゃ、分かんない？」

「分かんない、教えて？」

うー、と小さく呻き声をあげる

恥ずかしさとの葛藤が見えて、笑いそうになるのを抑えた

「…キス、して」

「ん、」

耳まで顔を赤くして目を合わせずに言ってきた北斗の顎を掴みそのまま後ろを向かせる

強制的に目を合わせられ、恥ずかしさのせいでどんどん目に膜が張るのを見る

…可愛い

　

「…1回だけ？」

「足りないの？」

軽く触れるだけのキス

もっと、の言葉が欲しくて至近距離で見つめたまま

この角度首痛くないかな

そんなことを思っていたら北斗は身体ごと後ろを向き、俺に向き直った

「…もっと、しよ」

首に腕が回されて今度は北斗から距離が縮められる

鼻から抜ける小さな声が震えていて、

口内で熱く動く舌とのギャップにまた堕ちていく

「…すき、っ」

少し空いた隙間からそうやって想いを伝えてくれるから

離さない、離さないよ絶対

北斗をさらに引き寄せて腕の中に閉じ込めた

fin