・ ページ29
・
「苦しい、」
「あ、ごめんごめん。あんまり可愛いこと言うから…」
膝に乗せた北斗を抱き締めれば、少し痩せた身体が気になる
「痩せたね」
「ジェシーはちょっと硬くなった」
「最近マッスルジェシーだもん」
だから北斗くらい軽く運べるんだ、
そういう意味で膝に乗せた北斗をそのまま抱き上げた
「え、ちょ！抱っこ！？」
「このままベッドへレッツゴー」
落ちるのが怖いのか、しっかり手を回してしがみついてくる北斗が可愛い
俺の口の真横にある右耳にふっ、と息を吹き掛ければ
北斗の身体が震えた
「もう！やめてよ！」
「あーごめんごめん、ここ弱かったもんね？」
抱き上げた手に力を込めれば、軽く北斗が息をついた
「明日朝早いから無理だよ…？」
「うん、北斗の負担にはなりたくないから。でも俺も我慢するからご褒美ちょうだい？」
そう言えば目を白黒させて考える
ベッドに着き、北斗を抱いたまま座った
「もう離していいよ？」
「この腕の中に北斗があるって思うと幸せなの」
自分の胡座の上に北斗を座らせまた抱きしめた
「今日は甘えん坊だね」
「嫌？」
「ううん、可愛いジェシーも好きだよ」
「じゃあそんな俺からのお願い、聞いてくれる？」
「…内容にもよる」
ここで簡単に頷いてくれないのが北斗のいいところ
俺のこと大好きで頼まれたら結局断れないくせに〜
なんてこと口に出したら怒られるから言わないけど、
「北斗をだきしめて寝たい！いい？」
「え？そんなこと？いいよ」
素直に了承を得てそのまま布団の中に
「こっち向き？」
「ううん、こっちのが近いから」
そう言って後ろから北斗を抱く体勢に
「んふふ、いい匂いするね」
「…ジェシーはあったかいね」
ぎゅっ、と密着すれば一気に距離は0センチになる
お腹に回した手を上から握られれば、キンと金属音が同じ指からした
「ここだけ冷たい」
「指輪ごとあっためてあげよっか？」
「…ここだけ冷たいのがいいから、いいの」
指輪があるって感じられるでしょ
そう言ってクスクス笑った北斗の顔は見えないけど、今まで見てきたから想像できる
恥ずかしそうに楽しそうに笑ってるんだろう
その顔が一番好きなのに、見えないのは残念だな
「ジェシー今笑ってるでしょ？」
「…笑ってないよ」
「分かるよ、多分俺が一番好きな顔してる」
見なくても分かるのは北斗も一緒なんだね、
fin
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 765人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぷりむら
| 作成日時：2021年3月10日 15時
