ナノハとユイカの秘密 ページ7
「2人ってなんだかんだあるけど、
仲はいいんだね!」
「ま、そりゃ生まれた頃からの
付き合いだからね。」
「2人のお話、聞きたいですー。」
シェインはこの危機迫る中に言った
「あー…分かった。」
「まずね、あたしとユイカは双子なの!
それも二卵性!」
「どうりで似てないわけね…」
レイナは首を傾げた。
「私たちは人魚姫の想区の生まれなんです。
海の泡となって消える人魚姫は…私たちの
姉。」
衝撃の事実を知った3人は固まっていた
「でも、姿は人間だった。だからみんなも
私たちをどうしていいか、分からなかった。
運命の書も何にも書いてないし、でも
お姉ちゃんだけは私たちに優しくしてくれた。」
「そんな時に、あたしたちは知りたいと
思ったんだ。海の中で生きるあたしたち。
陸の世界では…何が起きるのかって。」
「だから、私たちは願った。過去を知りたいと…だから、私たちは過去の世界へ飛んだ。
過去では、お姉ちゃんではない人魚姫が
王子様との恋に破れ、海の泡となって
消えてしまうところ。戻って、私たちは
繰り返されてきたあの歴史を…変えたいと
思って、未来構築をした。人魚姫は泡になった後、また復活して、王子様と幸せに暮らすと。でも、そうしたら私たちは居場所はない。私たちは、新しい想区を目指して、今ここにいるってわけ。」
「…海の中泳げます?」
「泳げなかったら生きてられないよぉぉ」
ナノハはうめき、ユイカは神妙な面持ちで
イスに座った。
「だから、私はもう1人の…マリーお姉ちゃんが幸せに暮らしてくれれば、本当はそれで満足なんだよね。」
「…それなのに旅に出た。あなたたちは…
相当な覚悟があったのね。」
「いやー?私はユイカに連れて行かれただけ
だからね」
「禁句だよお姉ちゃん」
ユイカは困り顔でナノハを見つめた。でも、
その目は笑っていた。
「『空白のペンダント』は、あの双子の元へ渡ったのね。」
水晶玉をじっと見ている少女に向かって
1人の少女が話しかけた
「ファルルがあの双子の妹に渡したみたいよ。…想定外だったけど、まあいいわ…」
水晶玉を見ながら少女は微笑んだ
水晶玉には、レイナ、シェイン、ナノハ、
ユイカ、ファルルの5人が映されていた。
「あの子たちは気づくかしらね?」
「…気づかないんじゃないかしら。あの子たち、おバカそうだし。」
2人の少女はファルルがユイカにあげた
ペンダントの色違いをそれぞれ持ち、
また、水晶玉を見て笑った。
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