ペンダントの作られた日 ページ9
｢…ここはどこかしら？｣
｢ほんとどこでしょ｣
｢あれ？ナノハとユイカは？｣
3人はナノハとユイカを探した
｢あ、いたー｣
｢…成功したんだ、過去記憶…よかった｣
｢…お姉ちゃん、少し休もう｣
2人は体力が無くなっていた
｢あのね、過去記憶すると…結構
体力を消耗しちゃうんだ｣
｢それだけ自然の摂理に逆らっていることなのね｣
レイナは1人で納得していた
｢…今戻ったのは、ペンダントが
作られた日らしい｣
｢いや、らしいよじゃないよお姉ちゃん…｣
遠くには2人の人影があった
『お姉ちゃんは…』
ナノハとユイカはどきりとした
ユイカがいつも言ってることだから
驚いたのだ
｢…突撃しようかしら｣
｢…ダメ、レイナ…｣
ファルルがレイナを止めた
｢あの声…聞いたことある！｣
｢えっ…！？｣
『みんならぁら、らぁらって言うね…』
『…そうですわね。私たちも神アイドル
グランプリに出場して注目された…
でも、結果が全てなのですね』
『…そんなのありえないよ…
私たちだって、輝いているよ…？
勝たなきゃ…絶対に』
『それなら、観客の注目を私たちに
集めなくては。…何か、アイテムを
作りましょう。』
2人の会話に5人は絶句していた
｢らぁらが神アイドルになったことを
憎んでいる人がいる…？｣
｢神アイドルになったから、恨んだ…？
注目が集まる…簡単に作れる…あっ｣
ナノハは叫ぼうしたが、ユイカにすぐさま
口を塞がれて言った
｢このペンダントには観客の注目を集める力があるんじゃない！？｣
｢…そして、らぁらさんたちへの注目を消す。集めて、空白にして、消す…｣
『空白のペンダントを作るのよ』
1人の少女は言った
『絶対に負けないから、ーー』
｢…！！みんな、目を閉じて！｣
ナノハは叫んだ
｢…あれ？戻ってきた…？｣
ファルルはいつの間に自分の部屋に来たのかと驚いていた
｢…あのカオステラーの力だろうね。｣
｢…なかなかの強敵ね｣
｢用心しましょ｣
レイナとシェインは少し身構えていた
｢あの人…あの声…｣
ファルルは声を上げていた
｢…あの人、のんとちりだ！！｣
｢｢｢えっ！｣｣｣
｢それじゃあ、カオステラー候補はその2人に絞られたわけね｣
｢そう、らしいね…｣
ファルルは認めたくないという気持ちから段々と声が小さくなっていった
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