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別に逃げ出したらなんかしないのに
マンションに着くまで
なぜかずっと手を繋がれていて
でもその温かさが今の私には安心できるものでもあった
望「ん、入って」
『お邪魔します、』
望「今日誰もおらへんから
飲み物用意するからここ座っとってな」
促されるままソファに腰を下ろし
いつも借りてるクッションを抱きしめた
飲み物をもらってしばらくすると
やっと気持ちの整理がついてきて
望に迷惑かけちゃったな、なんてことに気付く
『…ごめん』
望「ん？」
『迷惑かけてるから 今』
望「ふっ笑 なんやねんそれ笑
俺が無理矢理連れてきただけやし」
『ごめん、私やっぱ帰る』
望「は？」
『今日はもうこれ以上迷惑かけられない』
望「やから
俺がやりたくてやってるって
言ってるやん」
言葉はきついけど
小瀧は全然怒ってなくて
その優しさに甘えてしまいそうになる
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作者名：ﾌﾚｰｽﾞｼｭｸﾚ | 作成日時：2023年11月3日 19時
