桃の花。 ページ9
赤*橙
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気分転換に夜道を散歩していると、ふと小さな公園が目に映る。公園なんてしばらく行ってへんな〜、なんて思いながら中へ入った。
何となくブランコに腰掛け、軽く揺らしながら空を見上げる。
「うわあ、星キレイやなあ…。」
１人、ぽつり呟くと思ったより響く声。
何だか人恋しくなってきた。
携帯を取り出すと愛しいあの人の電話番号を表示させ、通話ボタンを押す。
こんな時間にあの人は出てくれるやろか…。
なかなか出えへんなあ…。
そう思いながら待つこと８コール目、プツリと音が聞こえて少し不機嫌そうなあの人の声。
「…こんな時間に何やねん。」
「遅くにごめんなあ？公園でキレイな星空見てたら、すばるくんの声聞きたくなってもうてん。」
「はあ…。早よ帰って寝ろ。明日も仕事やろ。」
当たり前のことを言われているだけやけど、ため息混じりに言われると何だか気持ちが沈んでしまう。
「…うん。わかっとる。わかっとるけど…。」
今、きっと僕の声は震えて情けない声になってるんやろな…。
「…そこから俺んちまでどれくらいかかるん？」
「へ？タクシーやったら10分くらいやと思うけど…。」
「やったらすぐ来い。」
「えっ、ええのっ!?」
「ええから言うてんのやろ。早よ来んと寝てまうで？」
「わあっ、寝んといて！すぐ行くからっ！」
慌てて電話を切り、車通りの多い道まで走ってタクシーを捕まえ乗り込んだ。
ぶっきらぼうだけど僕の変化に気づいて家に招いてくれる優しい人。
これだから僕は貴方から離れられないんや。
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end
※桃の花言葉…“貴方のとりこ”
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∞さっちん∞(プロフ) - とまころろさん» 初めまして。コメント有難うございます♪可愛いほほえみ…。そう言って頂けて嬉しいです☆亀更新になると思いますがお付き合い頂けたら幸いです。 (2017年9月12日 11時) (携帯から) (
レス) id: b80015d902 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - ほほえみ好きなので可愛いほほえみが読めて嬉しいです。他コンビも素敵です。更新楽しみにしてます！ (2017年9月12日 9時) (レス) id: a490b140af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞さっちん∞ | 作成日時：2017年7月6日 15時
