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「おはよーっ!」
楽屋に入り、挨拶をすると仲良く談笑していたであろうお兄ちゃん'sとマルが次々と挨拶を返してくれる。
今日も賑やかでええなあ…、なんて思いながら上着を脱いでマルの隣に腰を下ろした。
「なあヤス、顔色悪ない?」
眉を下げ、心配そうな顔をして僕の顔を覗き込むマル。
「…え?ホンマ?」
「うん。ちゃんと寝れてるん?」
「まあ眠り浅いけど何とか…。」
「もうっ、心配やわあ…。」
そう言って僕をぎゅーっと抱きしめた。
「ホンマ顔色悪いわ〜。しんどいならちゃんと言わなアカンで?」
「オカンみたいやわあ…。」
「誰がオカンやねんっ!」
いつの間にか僕の傍に来ていた信ちゃんが笑いながら頭を優しくポンポンしてくれる。
「ヤス、俺らに心配や迷惑なんてかけてなんぼやからな。」
「ありがとー、渋やん。ちょっと気怠いだけやから大丈夫やで?」
素直に自分の体調を伝えると、
「しばらく横になっとったほうがええんやない?」
横ちょの優しい声が聞こえてきた。
「うん。オトンありがとー。そうさせてもらうわあ…。」
「何で俺オトンなんっ?」
「…信ちゃんがオカンやから。」
「…なっ!」
僕の発言に顔を赤くしている横ちょを尻目にソファーの方へ行くとマルも着いてくる。
そしてソファーの端に腰かけると、
「はい、おいでーっ♪」
マルが太股をポンポンと叩いて、にっこりと微笑んでいた。
「ふふっ、ありがとー♪」
有難く太股に頭を乗せて寝転がると、ふわふわと優しく髪を撫でてくれるマルの手に気怠さも少し癒される気がする。
僕を気遣ってか小さな声で何やらわちゃわちゃしているお兄ちゃん'sの声を聞きながら徐々に襲ってくる睡魔に身を委ねた。
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―*end*―
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作者名:∞さっちん∞ | 作成日時:2018年2月14日 23時