If...our stories〜短編〜

言語なんていらない~アルフレッド~ ページ3

『あ、今目があった！』

昨日留学してきた留学生のジョーンズ君。

アメリカ育ちの彼は、日本語は苦手らしく

皆一生懸命英語でコミュニケーションをとっている。

最近は好奇心旺盛な男子たちに囲まれて

わたしたちは一度も喋ったことがない。

そんな彼をチラッとみたときに

初めて目があったのだ。

アル)(にこっ☆)

『あっ…』

頬が熱くなるのがわかった。

驚いた。男の子に笑いかけられるの、初めてかもしれない。

するとジョーンズ君は男子たちの輪のなかから

わたしの方へ歩いてきた。

『え？…え、え？！』

やがてジョーンズ君は

わたしが椅子に座っている高さまで屈んで

わたしの顔を覗きこんだ。

アル)Hi☆

『は、はろー』

わたしの片言英語にジョーンズ君はクスリと笑う。

また顔が火照り上がる。

どうしよ、どうしよ、どうしたらいいの

動揺してなんかよくわかんなくなってきた！

アル)You are so cute！What's your name？

『A…？』

アル)Oh！You're Yuyu！Very nice to meet you♪

『な、ないすとぅみーとぅゆーとぅ』

アル)HAHAHA！You're funny☆

『えっ？』

アル)Please tell me about you！

えと、えと…わたしについて教えてってことだよね？！

よ、よし…！

『あ、あいあむA。あいらいくちょこれいと。まいふぇいばりっとからーいず、らいとぶるー…………』

わたしが訳のわからない片言英語で話している間、

ジョーンズ君は真剣に、わたしの唇をみて

わたしの声をきいて

一生懸命理解してくれようとしていた。

それがなんだか嬉しくて、くすぐったくて

楽しかったの。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

実は作者のクラスにも留学生がいるんだ☆

フランス人のルドルフ君だよ(*´∇｀*)

日本語喋れなくて皆頑張ってます！

大好きな彼女~アーサー~→←体育はハプニング満載~アーサー~

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