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体育はハプニング満載~アーサー~ ページ2

アサ)おいAはやくこいよ!

『あ、うん!』

ただいまあっつい炎天下のなか、体育祭の練習中です…


も一度いいます、暑いです…

アサ)Aーっ!

『わかったってば!』

こいつは幼馴染みのアーサー・カークランド。

元ヤンにして現生徒会長の不思議なやつ。

嫌いじゃないけど。

反射する白い校庭に目を細めながら

わたしはアーサーの方へ走る。

アサ)やっときたか。お前種目はなんだ?

『女子スウェーデンリレー100mだけど…』

アサ)これからなんの練習すると思う?

え?

わたしは回りを見渡す。

用意されてるのはスターティングブロックその他諸々。

『女子スウェーデン?』

アサ)そうだ。お前集まらなくていいのか?

『…集まるよ』

わたしはアーサーに軽くべーっとして

競技場所に向かう。

アサ)位置について、よーい、ドン!

軽く呼吸をはずませたわたしはすぐに走らされた。

少しくらい待ってくれてもいいのに…

先程の疲れか、この暑さのせいか

足が思うように動かない。呼吸も荒くなるばかり。

苦しくなってきた…

アサ)A!

『うぁっ…!』

少し目をつむった瞬間、わたしの足はもつれて派手に転んでしまった。

両膝に、太ももに、肘に、焼けつくような痛みが走る。

顎も擦れたらしい。

『いったっ…』

アサ)おい、大丈夫かよ…

アーサーがわたしの体を助け起こしてくれた。

傷はじんじんと痛みを増していく。

恥ずかしさと痛さで顔があげられない。

アサ)保健室行くか?

何故か優しく聞こえるその声にわたしは自然に頷いてしまった。

アサ)よし、つかまっとけよ?……よっと

ふわり…

『…へ?…』

わたし、浮いてる…?

アサ)おぶってってやるよ。あ、別にお前のためなんかじゃないからな!?

照れてむきになるアーサー。何故か笑みがこぼれた。

『ありがと』

アサ)ふん…

面食らった顔をして目を合わせてくれない。

『?』

アサ)…も、もう怪我なんかしてんじゃねーぞ

『……うん!』

アサ)あと…

『うん?』

アサ)顎の傷、もし残ったら俺が責任とってやるよ

急に真剣そうな面持ち。

全く律儀だなぁ(笑)

『えへへ、了解!』

そのときわたしの頬は

沈みかけた太陽くらい、未だ残る暑さと同じくらい

朱に染まっていた。

言語なんていらない~アルフレッド~→←苦手な数学の時間~本田菊~



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結癒(プロフ) - 未紗季さん» 御観覧、コメントありがとうございます!わたしの中での菊はいつもそんな感じなんですよね(((・・)菊、大好きです♪ (2012年9月18日 0時) (レス) id: b24d9d0974 (このIDを非表示/違反報告)
未紗季(プロフ) - 菊優しっっ!神ですっ!ごちそうさまでした!←え (2012年9月17日 15時) (携帯から) (レス) id: 9649b8c8b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結癒 | 作成日時:2012年9月14日 20時

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