ぴゅあ恋 (ページ17)

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「女の子が1人でいたら危ないじゃん、祭りなんてナンパしに来てるような奴たくさんいるんだから」

「ゆ、優斗とはぐれちゃって…」

「…馬鹿かアイツ」

とりあえず泣き止んで、と親指で雑に涙を拭われる。

女の子の涙とかめんどくさいって思うタイプなんだろうなと思いながら少し乱れた浴衣を直すと頭をぽんと撫でられた。

「俺、女子の慰め方とか分かんないから」

「慣れてそうなのに…？」

「どんなイメージなの？」

綺麗な金髪を揺らしてケラケラと笑ってる大輝くん。

男の子なのになんだか儚くて、思わず触れたくなってしまった。

「っ、え？」

「あ…ごめん」

「いや、大丈夫だけど…どうしたの？」

「な、何もない！」

滲んできた汗をパタパタと乾かしながら、ボサボサになった髪を直す。

メイクも落ちちゃったかな…なんて心配してると、大輝くんの細長い指が突然頬に触れた。

「へ、」

「触りたくなったから」

「え？」

「ふふ、Aちゃんの真似」

「ま、真似って…」

「かわい、やらかいねぇ」

私のほっぺを引っ張っては潰して挟んでを繰り返していたずらっ子みたいに笑ってる。

…楽しそうだけどちょっとムカつく。

「もう！」

「うわ、」

「へへ、仕返し！」

「んも～最悪！」

「A！！」

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