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放課後、わたしはいつも優斗と帰る約束をしている。
だからいつも優斗の部活が終わるまでベンチに座って見学しているんだ。
こうやってみんなが頑張って野球してるとこを見るのはすごく楽しい。
普段ふざけている優斗も部活になったら一生懸命になるとこがすごいなぁって思う。
そんな感心がいつの間にか違う感情に変わってたんだよね……
だってビックリするぐらいかっこいいんだもん。
試合でもいっつもいいとこでキメるし、真剣にボールを見つめる姿が、ほんとに優斗？って疑いたくなるぐらいかっこいいの……
そんなことを考えながら遠くを眺めていると、たまたまこっちを向いた優斗と目が合ってニコニコしながら手を振られるから、わたしも笑顔で振り返した。
はぁ……わたしの気持ちにも気づいてないのにそういうことするの、ほんとずるい。
毎回毎回ドキドキしてるこっちの身にもなれ！と変に腹が立つこともあるけど、やっぱり好きだという気持ちに変わりはない。
《今日も�盒饗圓辰討襪痢�》
「はい……」
《ふふ、ほんと仲良しだよね〜》
最近はマネージャーさんにも優斗との関係をいじられる。
でもわたしの気持ちに気づいているのか、色々と協力してくれるんだ。
《これ、わたしの代わりに�盒兇謀呂靴討�な》
なんてタオルとペットボトルを投げられて慌てながらもキャッチすると、遠くから休憩しに来た部員がやってくるから、わたしはその中に紛れる優斗の元に向かっていった。
「はい、これ」
『ん、さんきゅ』
そう言ってわたしから受け取った水を飲む優斗をじーっと見つめていると、ん？と不思議そうに首を傾げてくるから、「なんでもないよ」と笑って返した。
『なんだ、見とれてんのかと思ったわ』
「っ、ばか！！！なわけないでしょ！！」
そうだよ、なんて言えるわけもないし、どうしようもないこの感情をぶつけるように軽く背中を殴ってやった。
あーあ、いつまでも素直になれないな……
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作者名：まれぴゅま
x他3人 | 作成日時：2020年6月28日 1時
