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気がつくと、太陽はもう西の方に沈みかけていた。
冬にかけて段々と日が落ちるのが早くなってきた気がする。草木も赤みを帯びていっており、全てが赤や黄に染まったときに戦争があったら、きっと燃え上がる戦火によく映えるんだろうな とか思ったり。
ペンを置き、伸びと欠伸を一つ
これで書記長の分の書類も持ってきた分は終わったし、策略考案書も提出期限はまだ当分先だ。
『これは…久々に良き睡眠が取れるのでは？』
誰も居ない部屋で思わずそう呟いてしまった。
夕食に関しては食堂で各自必要な分摂ることになっているから、寝過ごしたとしても大して問題は無い。
ただ、昼食も抜いてしまったものだから、夕食まで抜くと流石にまずい。というよりしんぺいさんに怒られる。
……よし、数時間だけ仮眠しよう。
そう思い、ベッドルームまで向かおうと席を立つと、誰かの微弱な気配を感じた。
来客が既に居たようだ。
そのまま、恐らく"彼"が居るであろう方向に目を向けた
『ゾムさーん、居るのは分かってますよー』
そう言うと、目を向けた方向からガタッと音がした。
バレてると思って無かったんだろうな。
ダクトから降りてきて、眉を下げ申し訳なさそうな表情を浮かべながら此方に歩いてくる緑の彼。
zm「す、すまん…覗き見するつもりは無かってん……」
しゅん…として謝ってくる彼に、
『ゾムさんがそんなことしないことぐらい分かってますよ』
ふ、と微笑みながら返すと、ぱぁぁ…と瞳を輝かせ、ふんふんと鼻歌を歌いながら私の部屋のローテーブルの元に座り込んで愛用しているナイフの手入れを始めた。
何故自分の部屋でやらないのかは疑問でしかないが、敢えてツッコまないでおこう。
…どうしようか。
いや、ゾムさんに堂々と『じゃあ、寝てきますね』とか言えないでしょ。
なんか楽しそうだし。
……断念するか。
睡眠時間は3時間取れれば充分だろう。
しかも担当分の書類は既に終わっている。
今日の夜にしっかり眠れば大丈夫かな。
未だ鼻歌を歌いながら手入れをしているゾムさんを見ながら、そう思った。
なんだろう…やはり、ナイフの扱いが上手い人は手入れもこまめに行っているのだろうか。
刃毀れも無く、光に反射してギラギラとした輝きを放っている。
…軍学校に居た頃の記憶を彷彿とさせるそれを見て、久々に自分のナイフも手入れしようと思い、しまい込んでいたナイフを引っ張り出し、ゾムさんの隣に座った。
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輝羅(プロフ) - AI1022さん» ありがとうございます！そう言って頂けて感謝です…モチベ上がりつつあるので頑張ります〜 (2021年12月19日 22時) (
レス) id: f10a80d4d2 (このIDを非表示/違反報告)
AI1022(プロフ) - 初コメ失礼します。めっちゃ好きです！夢主さんが主役さん達と会話してる時は可愛いのに戦闘になると急にかっこよくなるの好きしか言えません() (2021年12月19日 13時) (レス) id: 7501e22401 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - 輝羅さん» ほんとですか！とても楽しみです！ (2021年7月23日 1時) (レス) id: 8ad0ee779a (このIDを非表示/違反報告)
輝羅(プロフ) - 志貴さん» ありがとうございます、コメント嬉しすぎて飛び跳ねました 笑 これから長期休みに入るので、更新頻度増やしますね∩(・ω・)∩ (2021年7月22日 0時) (レス) id: f10a80d4d2 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - とてもワクワクしながら読んでました！続きが気になります！無理しない程度に頑張ってください！！！楽しみに待ってます！ (2021年7月18日 20時) (レス) id: 8ad0ee779a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：輝羅 | 作成日時：2021年5月26日 23時
