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慧
理由は分かってる。
満月の日に生まれたから。
そして、昔のアザが顔に残ってしまった。
そのせいで学校でも上手くいかなかった。
山田はそれでも、俺を守ると言ってくれた。
まあ、無理なんだろうけど。
修学旅行から帰って、夜の中、散歩していた時、
『そこの人、避けて!!』
という声が聞こえた。
振り向くと、大きなトラックが。
まあ、いいか。
目を閉じた。
そしたら、横からすごい衝撃が。
あんまり痛くないもんなんだな。
と、目を開けると、犬のような狼が居た。
慧「え、えぇ!?」
助けられたのか?
『狼だ!!』
野次馬が狼を捕まえようとしていた。
狼は俺に目で何かを訴えているようだった。
[乗って。]
確かではないけど、俺は狼に乗った。
狼は走りだした。
人を掻き分け、どんどん行く。
狼は大きなマンションの中に入った。
なんでだろう。
一つの部屋に入った。
狼が倒れ、俺も転げ落ちた。
狼は苦しそうに息をしていた。
俺は狼を抱き抱えた。
そしたら、狼は、だんだん肌色に変わった。
慧「え…山田…?」
狼は山田に変わった。
毛布をもってかけた。
慧「どういうことなの…?狼って…。」
山「ハァ…ハァ…俺、狼男なんだ…。」
狼男…?
山「君を…守れたかな…?」
俺は何回も頷いた。
慧「ありがとう…。」
.
.
今日は満月。
慧「月が綺麗だね…。」
隣から、遠吠えが聞こえる。
どこまでも響け。
月より遠くに。
今夜は月が綺麗。 END
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紫いも(プロフ) - 悲しい文章ですね(>_<)でも、とても読みやすかったです。今後の作品や続編にも期待しています。頑張ってください。 (2018年1月14日 16時) (レス) id: f731ce76e1 (このIDを非表示/違反報告)
杏加音 - もう続き書いてくれないんですか?何気楽しみにしています(笑)勝手に待ってることにしますね← (2016年5月4日 17時) (レス) id: ebdd3d390c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:E.D.P.飛んで火に入る夏の君 | 作成日時:2016年4月16日 11時