願い。 薮 恨 ページ12
薮
『同じ大学行こうな!!』
『また、テストの点お前に負けた〜。』
キラリと光る八重歯を見せて俺に笑った。
『またな!!薮!!』
俺だけ年をとり、二人で約束していた大学の勉強をやめ、周囲の人に働けと言われる日々。
もういっその事、忘れてしまおうか。
今日で会うのをやめようか。
なんて、出来るわけない。
せめて代わりに復讐をしたい。
この手で…。
光を襲った狼を。
『薮…!!助けて!!うぁぁぁぁ!!』
電話越しで助けを求められた。
そして突然光の声が消えた。
外に出て探しまわった。
グルルルッ
なんだ…?この音は。
目を凝らした。
狼…!?
嫌な予感がし、急いだ。
月がよく見える場所。
よく来たじゃないか。
怖くてゆっくり歩いていた。
薮「…あ…あああああ!!!!」
そこには光が横たわっていた。
お腹には大きな引っ掻き傷がたくさんあった。
後に口が赤く染まった狼が見つかったのだそう。
俺はこれから狼を始末しに行く。
だって、俺が光を大事に思うように狼のことを大事に思う人が居たなんて知らなかったから。
終わり←2
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紫いも(プロフ) - 悲しい文章ですね(>_<)でも、とても読みやすかったです。今後の作品や続編にも期待しています。頑張ってください。 (2018年1月14日 16時) (レス) id: f731ce76e1 (このIDを非表示/違反報告)
杏加音 - もう続き書いてくれないんですか?何気楽しみにしています(笑)勝手に待ってることにしますね← (2016年5月4日 17時) (レス) id: ebdd3d390c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:E.D.P.飛んで火に入る夏の君 | 作成日時:2016年4月16日 11時