ソルチキ…早くない、？ (ページ16)

今日:7 hit、昨日:14 hit、合計:47,139 hit

▫︎ ページ16

マクが予約してくれたお店のお寿司は、今までに食べたことのない特別な味がした。

それなりのお値段というのもあるのかもしれないけれど、マクが選んでくれたって事でさらに美味しくて…

ゆっくりと味わって店を出た。

「やっぱりスシっておいしい。笑」

『おぉ〜！綺麗な日本語！！笑』

外を歩くマクの口からは日本語がスラスラと出てきて

これも悠太君のおかげかな、なんて思った。

「Aのおかげ。やっぱりこうやって常日頃から日本語に触れると上達するな？笑」

『…マク、私の心読めるの…？笑』

あまりにも思ったことの答えが返ってくるもんだから、少し怖くなって冗談混じりに聞くと

まあね、と返事が返ってきた。

「何年も顔見てたら分かるよ、馬鹿。」

『馬鹿…馬鹿！？』

こうやって、いつまで経ってもわちゃわちゃできるのが私達で

これがずっと続けば良いなと思った。

『家帰ったら何するー？』

「…ん、ん？」

『ん？』

「家、帰ったら。そうだなー、」

これはもしや、あの顔かな

『今、大人なこと考えてたでしょ？笑』

「やめろよ、もう…恥ずかしいから、」

そっとマクの手を握って歩く帰り道。

少し彼の手に汗が滲んでいるような気がした。

「…お風呂、一緒に入る？」

『へぇっ、！？』

「えぇっ、！？アニ、いや、入りたくなかったらいいけど！！」

『は、は入りたくないとかじゃない！、けど…恥ずかしい、』

「…そか、大丈夫！」
『やっぱ、やっぱ一緒に入る！！！！』

こうやって誘ってくれてるし、マクならどんな私も愛してくれるだろうなと

不安ながらも確信していた。