ソルチキ…早くない、？ (ページ13)

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お昼は、マクがたこ焼きを食べたいと言ったので
お家でたこ焼きを作ることにした。

「お、お…、思ってたより難しいね？笑」

『こうやって少しじーっと待ってね？グツグツしてきたら周りをなぞって…ほら！！！』

大阪人の腕前(言っても住んでたのは高校までだけど)を見せてあげると、マクは

おおお！！！と拍手をしてA凄いね！？たこ焼き名人！！と大きな口を開けて笑っていた。

その笑顔に見惚れて、こちらも自然と笑顔になる。

『でしょ〜？？食べよ！！！』

出来たたこ焼きの写真を撮って、Instagramのストーリーにあげようとして、はっとした。

私、何しようとしてたんだ今。

自分の行動にゾッとして、咄嗟に携帯をしまった。

「…ごめんね、」

『な、なにが〜！！』

マクがいつも謝る理由。

それは決まって、写真の事だった。

「Aと同じ年代の子は、彼氏との写真とかさInstagramに載せてるでしょ？彼氏も彼女の写真あげたり。Aには、それさせてあげられないから…」

『Instagramとマクどっちが大事？って聞かれたら迷わずにマクって答えるよ。Instagramに載せられなくてもマクが隣にいるからそれだけで嬉しい。

それに！！こんなかっこいい彼氏写しちゃったら、可愛い子に取られちゃうかもだし！！！』

ボヤァ〜と笑いながら私の頭を撫でるマクの目には薄く涙が乗っていた気がした。

「愛してる、最近ずっと言ってなかったけど。

本当に愛してる。」

『あぁっ、それ私が先に言おうとしてた言葉っ、！！盗んだな〜？？笑』

「盗む！？なんでー笑じゃあ今ちょうだい？？
はやくはやく、」

クリクリの目で求めるようにマクに見つめられた私は、
彼の目を見て、顔を真っ赤にして。

『愛してる、愛してる愛してる愛してる！！』

今までずっと伝えられていなかった分も、全部伝えた。

今目の前にいる彼は、テレビでは絶対に見せない

甘ったるい顔をして私を見つめている。

「…可愛い子にも目行かないし、俺もAを追いかけるのに必死だから。心配しないで？don't worry.okay?

…なんか…におい、」

『「たこ焼きっっ！！！！！！？！」』

彼に夢中で、大阪たこ焼き名人に忘れられたたこ焼きくんは

嫉妬で真っ黒になっていました。