5話 ページ7
Noside
「ま、我にはそんな力…無いがな」
悲しいような、悔しいような
そんな感情が、紬の心の奥底でグルグルとかきまわっている
「そんな事はさておき、
この後はどうするんだい…?」
別途から起き上がり、膝に頬杖を付き
五条の顔を覗く様にする
五条「この後……あ、じゃあ＿＿
＿＿
「………」
五条のその言葉に、目を見開く紬
すると真希が口を開く
真希「おい何言っ「良いんじゃないかな」おまっ……」
そう言ったのは、紬だった
紬の表情は、どことなく笑っているような顔に見える
「この世界を知るチャンスだ
五条は、紬の言葉に笑顔を見せる
五条「いいね!!そうこなくっちゃ!!」
本当は呪術高専に入るのは難しい事だが
この五条悟にかかれば
そう容易いことではない
真希「つっー事は、私らと同じ学年になるって事か…?」
「………多分…?」
この世界について何も知らない紬は
首を傾げながらそう言う
その姿を見た五条は、可"愛"い"ぃ"と言いながらに倒れている
家入「紬、コイツは無視して寮の方に行くぞ」
そう言って、紬の手を引き
医務室の扉へと歩く家入
真希「おっ…じゃあ私も行く
丁度、自分の部屋に用事があったしな」
そう言って、家入と紬に着いて行く真希
医務室に残されたパンダと五条の二人の空気には
沈黙が流れる
パンダ「悟…オマエ大丈夫か…?」
パンダの言葉に五条は、数秒返事をしなかったが
体を起き上がらせた後五条は言った
五条「あぁ…大丈夫だよ
心配してくれてありがとう」
パンダ「別に心配はしてねぇけど」
五条「辛辣!!」
それより…と思いながら瞳を左上に向ける
五条「(あの腐ったミカン共に、紬の事についてどう伝えるかだな
はぁ…面倒くさくなりそ)」
嫌な予感がした五条は、ため息を吐いた
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作者名：つきみのまる | 作成日時：2024年1月4日 21時
