25話 ページ27
Noside
紬が向かった先、そこは苦い食べ物や飲み物が売っている所だった
数ヶ月程前に無理矢理食べさせられた甘いお菓子
あれ以降、苦手とかした甘いものは遠ざけているようにしていた
「甘いの反対は苦い
甘いものが無理なら苦いものならいけるだろう」
そう思った紬は、今苦い食べ物コーナーにいるのだ
多くの種類があるそのコーナーの食べ物一つ一つを見ている紬
その中で気になったものを探しているようだが
気になるものは無いようで
最終的には"適当に買うか"で決断した紬
お菓子の箱のような物を数箱取り、飲み物のカップを一つ取り終わると同時に
横から真希らしき声が聞こえてくる
真希「おーい、選び終わったか?」
真希も先程選び終わったらしく、紬は手に取った食べ物たちを真希が持っているカゴへと入れた
真希「そういや、無理矢理
高専内にいる者は少なく
そして、情報も行き渡りやすいため、ほんの数時間前の出来事も知っている時がある
「まぁ……な」
紬の思い出したくない記憶の一部であるその記憶
その事を思い出させた真希はしまった!!と思うが、それはもう遅く
紬は目を逸らし少し顔色が悪い
真希「ま、まぁそれを忘れるぐらい楽しもうぜ」
「……ふっ、あぁ」
少し焦った真希を可笑しく思いながらも、会計を済ませようとレジに行く二人
店員「合計、2658円です」
意外と買ったなと思いながら、コンビニを後にした二人
高専に着くまでは、他愛もない話をしながら歩いていた
真希「私の部屋で夜更しするか?」
「我はどちらでもいいが…」
何処でやるのかで、楽しさは変わるのか?と思いながらも発した言葉
真希はそんな紬の思いも知らず、自身の部屋でやると言った
その後、廊下で会った乙骨、狗巻、パンダの二人は
5人で夜更しをしたのだった
続く (更新停止中)
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作者名：つきみのまる | 作成日時：2024年1月4日 21時
