24話 ページ26
Noside
あの後なんやかんやあり、狗巻が任務に行くことになり
その任務に乙骨が見学として付いていくことになったのだった
任務がない他の三人は、今日の実習もない為自室へと戻っていった
そんな事があったのが数分前の話
自室に戻った真希が、何故か紬の部屋に来ていた
真希「部屋に何も置いてねぇのか」
「それは置いといて、真希は何故ここに来たんだ?」
あまりにも紬の部屋が殺風景過ぎたため、驚いていた真希だが
紬に声を掛けられふと我に返る
そして、紬に問われた事を口に出した
真希「大したことじゃないけど
今夜暇だし、偶には夜更しするのもどうかと思って…オマエも一緒にどうかと…」
少し頬を染めながらそう言った真希
誘うことに慣れていないのか、それとも緊張しているだけなのか…どちらなのかは分からないが
照れているということは事実だ
「ふむ…偶には人と夜を明かしても良いかもな」
睡眠時間が必要の無い紬に対し、睡眠時間が必要な真希が夜更しをしてもいいのかと一瞬思ったが
真希が良いならと、紬は了承した
真希「んじゃ、さっそくコンビニで菓子買いに行くぞ」
真希の口から知らない言葉が出てきたと思いながらも、支度をし真希に続いて部屋から出ていく
真希は元々準備していたのか、部屋の外に置かれている鞄を取り校門がある方へと歩き出す
「我には別に必要ないが…」
乙骨が転校してくる以前に話した事
人形である紬に、食や睡眠などといったことは必要ないのだと…そう言ったのだ
真希「要らなくても、食べてみるに越した事はないぜ」
口角を少し上げ、目を細め紬を見る真希に
紬はまぁいいか…と思っていた
店員「いらっしゃいませー」
やる気のない、店員の声と共に真希と紬の二人はコンビニへと入っていく
高専近くにあるコンビニは来店する者が少なく
来店する者が居るとしたら、高専生ぐらいだろうに
真希「私はあっち見てくっから」
真希は指差した方へと行き、その場にポツンと立っている紬
コンビニ内を見渡し、何かを探している様に見える紬は、何かに目がついたのか
足を動かした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 120人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つきみのまる | 作成日時：2024年1月4日 21時
