17話 ページ19
Noside
「聞いたか?
今日くる転校生、クラスメイト四人をロッカーに"詰めた"んだと」
高専のとある一室で、そんな言葉が響いていた
言葉を放ったのは呪術高専の一年であるパンダであった
もちろん、紬の同級生の一人でもある
真希「殺したの?」
狗巻「ツナマヨ」
パンダ「いや、重症らしい」
三人で会話をしていく中、すっと誰かが呟いた
その言葉で会話は一変する
真希「そういや、最近紬に会ってねぇよな」
何時ものような真希では無く、しゅんと犬のような表情をする真希
そんな真希を見たパンダと狗巻は、眉を八の字にし顔を見合わせている
パンダ「悟から聞いたが、紬は任務で忙しいとか」
狗巻「しゃけ」
そう言ったパンダ、狗巻も声を出す
だがこの言葉、これはパンダと狗巻がでっち上げた嘘である
実際に紬は、五条によって乙骨を頼まれており
同級生の三人に会えていなかっただけである
とその時、廊下からドタバタと走る音が聞こえた
そしてその音が鳴り止まると同時に、三人が居る教室の扉がガラッと開く
五条「転校生を紹介しやす!!テンション上げて皆!!」
勢いよく教室の扉を開けると思うと、五条はそう言う
だがこの三人は乗り気では無いらしく、教室内はシーンと静まりかえっている
上げてよ…と言いながらしゅんと落ち込む五条に、真希は口を開く
真希「随分尖った奴らしいじゃん
そんな奴の為に空気作りなんてごめんだね」
狗巻もそう思ったのか、真希の言葉にしゃけと声を出す
諦めため息吐いた五条は、まっいっかと言い入っといでー!!と乙骨に声をかけた
そんな中、物凄く冷たい空気を感じる乙骨と
乙骨の案内人役(?)として、真顔で隣に立っている紬が居た
五条に呼ばれ、紬は乙骨の手を引き
教室へと入っていく
ズンッ
紬が乙骨の手を引き、教壇まで来たものの
喋ろうとしない乙骨に紬はほら…とボソッと呟いき、自己紹介しなとでも言いそうな顔で乙骨を見つめた椿
乙骨は緊張しながらも、口を開き言葉を出す
乙骨「乙骨憂太です
よろしくおねがいしま___」
乙骨の自己紹介が終わる前に、
乙骨の目の前には、大刀を黒板に突き刺し乙骨を鋭く睨む真希が立っていたのだ
真希「オマエ___呪われてるぞ」
乙骨「ひょえっ………」
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作者名:つきみのまる | 作成日時:2024年1月4日 21時