2.嘘 ページ2
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「それが私にもわからなくて…でもここ…」
『血を飲んだから、とかじゃないよね…まさか…ね？』
ふと、きっと先ほどであろうことを思い出す。
白瀬が何か言っていたがそんなこと今は正直関係ない。
パニックだ。だが、白瀬の言葉で私はさらにパニックに陥ることになる。
「血？何それ？」
『え…？白瀬？覚えてないの…？白瀬があの血を先に飲んで…それで私は…っ！私は…』
は？なに？どういうこと？
白瀬は私に嘘をついている？あの白瀬が…？いや、そんなはずは…。
ほんとに何もわからないの？と問うがわからないと返された。
あ、でもね？そう言って白瀬はさらに言葉を重ねる。
「私、Aに見た夢のこと話したところで寝ちゃったっぽい、ごめんね？ゲームして遊んでた最中だったのに」
え？途中で寝た？意識がなかったということか？それは…あり得ない…だって白瀬は私の手を引いて…それで…。
「とりま、ここからでなきゃだよね！」
『あぁ、そうだね。ごめん。ぼーっとしてた。』
“ﾋﾟﾛﾝｯ”
今のは何かの着信音か？だが私は端末機器は持っていない。
つまり白瀬か？だがそこで白瀬が何の音？といったことで私の考えていたことはあっさり破り捨てられる。
“悪魔を放します。職員は直ちに出口から脱出してください。”
脱出、悪魔？何のことだ？
ふと白瀬に目を向けると、顔を真っ青にして地面に膝をつき震えている。
『白瀬？白瀬、大丈夫！？』
「ごめんね、A…私、Aを巻き込んだかもしれない。」
『白瀬、それはどういうこと…？』
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
白瀬はずっと「ごめんなさい」を涙を流し、震えながら何度も何度も何度も、繰り返した。
白瀬…声に出して……言ってくれなきゃ、わからないんだよ？
私だって「ごめんなさい」だけじゃわからないんだよ…
「ご、めんなさい…」
白瀬の声が急に独り言から私に向けられたものになった。
もしかしたら、私 声に出してっ
『違うの！白瀬！さっきのは…！』
「ごめん、話すよ。泣いてばかりじゃ、この世界は生きていけない」
何か、知っているのか？否、彼女は確実に何かを知っている。
確実に。こんな状況だ。すべてを受け入れるしか、道はない。
覚悟を決めたところで白瀬が口を開く。
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羊型の画面クリーナー - 面白かったです！白瀬ちゃん…うーむ｡次回作楽しみです！ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: 3429c88509 (このIDを非表示/違反報告)
pupil(プロフ) - wwwさん» ありがとうございます！励みになります！頑張らせていただきます！ (2018年8月31日 15時) (レス) id: 554d51c383 (このIDを非表示/違反報告)
www - これからも頑張ってください！、、、！！！！！！ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (2018年8月31日 13時) (レス) id: b2d6bf9302 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pupil | 作成日時：2018年8月28日 16時
