一目惚れ。nkm ページ2
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いつも通りの時間の電車に乗り込んで、また定位置に座る。
少しの間電車に揺られていると、次の駅に到着し、アナウンスと共にドアが開く。
その間、ボーッとしているか、スマホの画面を見て適当に時間を潰すか。
前まではそのどちらかだったけど。
最近は少し違うのだ。
ドアが開いて、どやどやと人が乗り込んでくる。
海の見えるような、少し田舎の方だから、そんなに混まないのが嬉しい。
...そして、
『あ、』
キョロキョロとドア付近からその周りを見ると、だいたいいつも通りの位置に立つその人。
一瞬で見つけてしまった...。
探していたのだから当たり前かもしれないけど。
少し逆光で表情が見づらいけど、背景の海にとても映える。
スマホに視線を落とし、伏せられている長いまつげに、その下に隠れている水縹色の瞳。
色素が薄い、長めの髪に光が当たってキラキラして見える。
あの人と話してから、こうやってあの人を探して観察するのが普通になってしまった。
＊＊＊＊＊＊＊＊
『、ぅえ、』
───気持ちが悪い。
まだまだ電車での登校に慣れなくて、酔ってしまうことがしょっちゅうだった。
どうしてこんな登校手段になる学校を選んでしまったのか、過去の私を呪いたい。
でも、いつも酔うけど、ここまで酷かったことはなかった。
昨日夜遅くまで起きていたからかもしれない。
あまりの気持ち悪さに涙が出てきそうになる。
『っも、やだ...』
電車の中だけど声に出してしまった。
またやってしまったと思って、ハンカチを探すも、スカートのポケットにはなくて。
ごそごそとバッグの中を漁ってみるも、どこにも入っていなくて。
もう泣きたくてしょうがなくなっていたときだった。
「...大丈夫ですか？」
頭上から、透き通るような高い声が聞こえてくる。
完全に下を向いていた頭を少しあげて、相手の顔を見た...とき。
───好き。───
どうしてか分からないけどそう思って、その思考を恥ずかしいと思いつつ、どこかふわふわした気持ちでその人と話し始めた。
『っ、えっと、』
「あ、ごめんね、気分悪そうに見えたから...その...大丈夫？」
『あの...そんなに...だいじょばないかも、です...』
あなたと話していて落ち着きました〜、という訳にもいかなくて、ほんとに大丈夫ではなかった。
「ですよね...すみません、この後時間ありますか」
そう言って、その人は私の手首を掴んだ。
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つきりと - エルさん» もう本当にありがとうございます...応援してくださって、お話を見てくださってありがとうございます！！全力で泣いたため今顔面がエグですが()なんか大丈夫そうです！⌒(ё)⌒ (2022年3月30日 13時) (
レス) @page18 id: 79b57cbffc (このIDを非表示/違反報告)
つきりと - avisさん» 本当に遅くなってしまいすみませんでした...！！リクエストありがとうございました！！！なかなかに変になってしまい(？)ましたが、リクエストありがたかったです！遅れることも多いとは思いますが、よかったらまたお願いします...！ (2022年3月30日 13時) (レス) id: 79b57cbffc (このIDを非表示/違反報告)
エル - 全てめんどくさくなることって良くありますよね…それに泣いたとしてもそれは逃げじゃないと思うので、泣くの頑張ってください！(？)いつも応援してます。長文失礼しました！ (2022年3月30日 11時) (レス) @page18 id: 2b1870f5f5 (このIDを非表示/違反報告)
avis - 見つけました！あのお嬢様と不良の作品に短編のリクエストをした者です。どんなに遅くても構いませんので、頑張ってください。 (2022年3月28日 7時) (レス) @page16 id: 94c750415c (このIDを非表示/違反報告)
つきりと - 如月さん» いや如月さんは女神ですね。()題名ほんとにありがとうございました！！ (2022年2月4日 21時) (レス) id: 79b57cbffc (このIDを非表示/違反報告)
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