種火 壱 ページ1
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「……きゅうじゅうく！ ひゃく！
ちちうえ、すぶりおわりました！！」
「うむ！ 偉いぞ！
桜寿郎、よく最後まで頑張ったな！」
爽やかな朝の空気の中、今日もいつもの様に元気な稽古の声が庭に響く。
教えているのは、元炎柱のお二人。
四人並んで素振りする様子は、さながらマトリューシュカの様で、煉獄家の遺伝子の強さを再確認して、私はいつも見る度に笑ってしまう。
桜寿郎も六歳になって、早いもので来年からは小学生だ。
無惨討伐後も、以前程ではないけど鍛錬を続けていた皆さんは、輝利哉様から神楽として炎の呼吸の型を残す様に言われてから、益々稽古に熱が入るようになった。
煉獄家は、鬼狩りを生業として代々続いて来た一族だもの。
やはり、炎の呼吸を絶やさずに済む目的が出来たと言うのは嬉しいに違いない。
朝の剣術の鍛錬が済むと、次は神楽の稽古を行う。
”炎の呼吸”から作られた“炎の舞”は、杏寿郎さんのたっての願いで一人舞いと二人舞いの二通り作られた。
千寿郎君は剣士としては花開く事は無かったけれど、神楽を舞わせるとそれはそれは白拍子の様に美しい。
杏寿郎さんはそれを見て、
「千寿郎には負けられんな！」
と言いながらも、とても嬉しそうだ。
同じ“炎の舞”でも杏寿郎さんの舞いは力強く雄々しいのに対して、千寿郎君が舞うとたおやかで美しい。
神楽の先生も、「千寿郎君には舞踊の才能があります！」と、鼻息を荒くして絶賛する程だ。
一人で舞う“炎の舞”も素晴らしいのだが、兄弟二人で舞う二人舞いは格別だ。
二人で鏡合わせの様に対称の動きをしたり、同じ動作をしたり、戦いをモチーフとして舞いにしていたりと、とても凝った作りになっている。
桜寿郎も小さな頃から、この稽古の様子を見てきたものだから、物心つく頃には一緒に稽古する様になっていた。
私もその様子を見て、いつか親子でこの二人舞いを披露する日が来るのだろうなと、とても嬉しく眺めていた。
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華(プロフ) - 柚葉様、コメントありがとうございます(*´ `)映画を初めて見た時の衝撃は忘れられません。あれから一年を経てやっと遊廓編を楽しみに見る事が出来る私になれたと思います。一年の時間をくれた煉獄さんに感謝と愛を捧げます(*//艸//)♡ (2021年12月24日 23時) (
レス) id: 484f89ba0b (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 私も１年間蹲ってました。煉獄さんは、私の心の中にいつまでも生き続けています💖 (2021年12月24日 19時) (レス) @page14 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
華★ボードにお知らせあります(プロフ) - ビタミンSさん» ビタミンS様、お久しぶりです☺神楽の奉納はきっとこんな感じで行われたんだろうなぁと思いました。炎の舞を二人舞にしたのは願望入ってますが💦千君は絶対神楽を舞うと上手だと思います。いつもありがとうございます💕 (2021年10月2日 9時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミンS - 華さんお久しぶりです!!久々の小説良かったです！やっぱり皆さんが必死で習得した型を舞に変えるとか中々良かったです！炎は魅力的な所もありますね!!まさか双子ちゃんがいたのにもびっくり！ます��賑やかになりますね♪次回も楽しみにしてます!! (2021年10月2日 0時) (携帯から) (レス) id: 8e18fd10fc (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - ゆいさん» ゆい様、うわゎラブコールありがとうございますっ♡(๑′ฅฅ‵๑)とっても嬉しいです！不束者ですが宜しくお願いします←そんな風に言って貰ってすっごく嬉しいです(*´ `)わ、私も好きですっ…💕💕 (2021年10月1日 2時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=punishop
作成日時：2021年9月6日 7時
